『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(130)』『終戦70年を機に、なぜわが父は戦死したのか、日本近現代の戦争史を勉強中』その最上のテキストは藤原彰氏の歴史書ー理性よりも遥かに非合理性を尊んだ戦前日本の反知性主義
『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(130)』
『終戦70年を機に、なぜわが父は戦死したのか、日本近現代の
戦争史を勉強中』ーその最上のテキストは
藤原彰氏の歴史書です。
<明治憲法下の国家運営の仕組み、理性よりも遥かに非合理性を
尊ぶ危険極まりない実態、日本国全体が現人神を中心に古代の
祭事をこの近代になっても執り行ってきたのでは・・・>
<F氏のコメント>
今も引き続き藤原本、日中全面戦争(昭和の歴史5 、1988年 刊)を読んでいます。
ご承知のように、筆者の日中戦争での従軍経験を踏まえ、軍部の専横と独断、昭和天皇の優柔不断と無責任、内閣の瓦解、無力な外交などで、局地戦が中国全土に拡大し、満州、朝鮮、本土から、日清、日露でも経験の無い程の未曾有の大量動員を進めていく地獄絵図が描かれています。
筆者の脳裏では、欽定憲法下の80年間、特に大正昭和の敗戦までの35年間の、政治、外交、経済、社会現象の時間軸に沿ったリアルなイメージの具象的な展開が、シナリオの様に出来ていたと思われます。
抽象的な言辞ではなく、具体的な映像を伴った言葉の表現の為、読者に読ませる、歴史家として想像力のあるストーリーテラーの才能は抜群の方とお見受けしました。
お蔭様で、明治憲法下の国家運営の仕組み、理性よりも遥かに非合理を尊ぶ危険極まりない実態、日本国全体が現人神を中心に古代の祭事をこの近代になっても執り行ってきたのではと、思わされます。これでは須らく合理主義を貫く米英には勝てません。
並行して、「昭和天皇独白録 寺崎英成御用掛日記 」も読み始めました。基本的には国家運営を託すに足りない人に寄ってたかってご意見を拝聴する様は、異様で噴飯ものです。国家経営が神秘主義では西欧合理主義には勝てません。
統帥権干犯なる言葉は北一輝の造語の様ですが、勝利の方程式、絶対に負けない戦争戦略、その必要性には無関心、雑兵を戦場に送り続ければそのうち勝てる、死者の数など眼中にありません。
「強兵あればいずれは富国」になれると信じていたのでしょうね ?
『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(129)』
「大東亜戦争の真実を知る最上のテキストは藤原彰氏の著作です
関連記事
-
日中北朝鮮150年戦争史(44)『来年(2017)はアジア大乱、日米中の衝突はあるか」●『120年前の日清戦争の真相ー張り子トラの中国軍の虚像を暴露』(上)
日中北朝鮮150年戦争史(44) 宮古沖で日本を挑発する中国の狙いは「日中開 …
-
「日中韓150年戦争史」 (74)ロシア紙の報道ー(三国干渉3ヶ月前)「朝鮮におけるわが国(ロシア)の利害」
『「申報」や外紙からみた「日中韓150年戦争史」 日中 …
-
「Z世代のための台湾有事の歴史研究」②★『2023年台湾有事はあるのか、台湾海峡をめぐる中国対米日台の緊張関係はエスカレートしている』★『1894年(明治27)の日清戦争前夜の雰囲気に似てきた歴史の復習問題
前坂俊之(ジャーナリスト) 、徳川時代の鎖国政策で、小さな木造船さえ持つことを自 …
-
「Z世代のための日本最強リーダーパワーの勝海舟(75)の国難突破力の研究⑤』★『敗軍の将・勝海舟の国難突破力ー『金も名誉も命もいらぬ。そうでなければ明治維新はできぬ』 <すべての問題解決のカギは歴史にあり、明日どうなるかは昔を知ればわかる>
  …
-
『Z世代のための米中日のメディア・SNS比較検討史』★『トランプフェイクニュースと全面対決する米メディア』★『習近平礼賛の中国共産党の「喉と舌」(プロパガンダメディアと厳重監視されるSNS』★『言論死して日本ついに亡ぶ-「言論弾圧以上に新聞が自己規制(萎縮)した日本メディア』★『闘うメディア、SNSが日本を復活させる』
2020/07/22 『オンライン/日本ジャーナリズム講義 …
-
『史上最大のジャーナリスト・徳富蘇峰(94歳)の研究』★『近世日本国民史』(戦国時代から徳川時代末(全100巻)と明治期の人物伝などは約500冊近い本を出版』★『その長寿人生作家論の秘密』★「体力養成は品性養成とともに人生の第一義。一日一時間でも多く働ける体力者は一日中の勝利者となり、継続すれば年中の勝利者、人生の勝利者となる』
2018/6/01 知的巨人の百歳学(1 …
-
『オンライン/日本リーダーパワー史講座』★『日本リーダーパワー史(32)』★『 英雄を理解する方法とは―『犬養毅の西郷隆盛論』・・
日本リーダーパワー史(32) 英雄を理解する方法とは―『犬養毅の西郷隆盛論』・・ …
-
知的巨人の百歳学(114)徳富蘇峰(94歳)の長寿人生論「体力養成は品性養成とともに人生の第一義。一日一時間でも多く働ける体力者は一日中の勝利者となり、継続すれば年中の勝利者、人生の勝利者となる』★『世界的作家の執筆量ベスト1は一体だれか。『近世日本国民史』(百巻)の徳冨蘇峰か?!』
知的巨人の百歳学(114) 体力養成は品性養成とともに人生の第一義。 …