前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

『Z世代のための米大統領選挙連続講座④』★『クルーニーがバイデン大統領に撤退を要請、崖っぷちのバイデン』★『トランプの経済政策は米国経済をつぶす」「16人のノーベル経済学賞受賞者が表明」』

   

2024/07/12
世界、日本リーダーパワー史(935
クルーニーがバイデン大統領に撤退を要請、崖っぷちのバイデン

CNNや米複数メディアによると、民主党の有力党員は新たな候補を選ぶために「電撃予備選」を実施する案を提唱している。有権者の関心を引くため、新たな候補による討論会の進行役に人気歌手テイラー・スウィフト(34)らを起用する構想。

オバマ、クリントン両政権で働いたジョージタウン大のローザ・ブルックス氏らの提案で、7月中旬にバイデン氏が演説で撤退を表明し、数日後に党の候補を6人に絞り込むというもの。討論会も開き、進行役としてスウィフトや人気司会者オプラ・ウィンフリー(70)らの名前を挙げている。

スウィフトはインスタグラムのフォロワーが2億8000万人に上る大スター。2018年の大統領中間選挙では投票に必要な「有権者登録」を呼びかけると、若者の登録者が4日間で27万人増加。バイデン氏が勝利した20年大統領選でも、若者票の取り込みに成功した。また、ブルックス氏は、バイデン氏が選挙から手を引けば「権力にしがみつく80代」ではなく「英雄」になれると賞賛した。

●「バイデン氏はわが国史上最悪のインフレを引き起こした」とトランプ氏激怒

トランプ氏はこの報道を受けて激怒。自身のSNSトゥルース・ソーシャルを更新し、「今度は素晴らしい映画を作ることさえできない偽物の俳優ジョージ・クルーニーが、撤退を求めた。2人とも卑劣なやつであるように、犯罪者のジョーを裏切った」とクルーニーを罵倒。「クルーニーはいったい何を知っているのか?。米国史上最悪の大統領であるバイデンが、“我々の民主主義を救った”という民主党の論点を利用している。いや、悪徳ジョーこそが、政治的対立相手に対して法執行機関を武器化し、わが国史上最も壊滅的なインフレを引き起こした」など激しく口撃した。

●「トランプの経済政策は米国経済をつぶす」「16人のノーベル経済学賞受賞者が表明」

ジェトロ「情報短信ニューヨーク」(2024年07月01日)によれば、ジョセフ・スティグリッツ氏らノーベル経済学賞を受賞した16人のエコノミストは6月25日、「トランプ政権が誕生した場合のアメリカ経済の行方に悪影響があるとの懸念を表明した。

(1)ドナルド・トランプ前大統領の行動は安定性を欠いており、米国の世界的な地位を脅かしている。

(2)バイデン政権の経済政策はトランプ氏の経済政策よりもはるかに優れている。インフラや製造業、気候変動対策は米国経済の生産性や成長率を高め、長期的 なインフレ圧力を低下させ、クリーンエネルギーへの移行を促進する。

(3)バイデン政権があと4年間続けば、米国経済の回復継続を助ける

(4)トランプ氏が財政的に無責任な予算でインフレを再燃させる懸念がある。

(5)以上から、今回の選挙の結果は、今後何十年にもわたって経済に影響を及ぼす。第2期トランプ政権が実現すれば、米国経済を不安定にする効果をもたらす。

とトランプ氏の主張を否定した。

 - 人物研究, 戦争報道, 現代史研究, IT・マスコミ論

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
日本リーダーパワー史(32) 英雄を理解する方法とは―『犬養毅の西郷隆盛論』・・

  日本リーダーパワー史(32) 英雄を理解する方法とは―『犬養毅の西 …

no image
日本メルトダウン脱出法(673)「日本のために中国と対決したくはない ー米国の本音」●「脱添加物!海外企業はここまでやっているー日本の「安全」は世界の「危険」かもしれない」

日本メルトダウン脱出法(673) 日本のために中国と対決したくはない ー新ガイド …

no image
『リーダーシップの日本近現代史』(122)/記事再録☆日本一の「徳川時代日本史」授業④福沢諭吉の語る「中津藩で体験した封建日本の差別構造」(旧藩情)を読む⑤☆『なぜ徳川時代はダメなのか、一番よくわかる福沢の解説』

    2014/01/26 &nbsp …

no image
『オンライン講座/日本ベンチャービジネス巨人伝』★『 鈴木商店を日本一の商社にのし上げた<財界のナポレオン>金子直吉』★『「もし、金子が米国で生まれていたならば、カーネギー、ロックフェラーと並んで偉大な事業家として成功しただろう。金子は科学的な頭脳を持っており、無から有を作る事業家であったから』

  2009/02/10 記事再録  日本の〝怪物″実業家・ …

『オンライン動画3本<鎌倉カヤック釣りバカ日記(2013 /1/31)』★『ついにやったぜ、巨大ホウボウ50㎝をゲットー海上座禅の無念夢想で1時間』★『冬の鎌倉海のビッグフィッシュ!』★『これから8年後、地球環境大異変で鎌倉海の魚、海藻類は激減し、あの<豊饒の海>は消えてしまったよ』

    2013/01/31 &nbsp …

日本リーダーパワー史(544)山県有朋―は九つもの別荘庭園を作った日本一のガーデニアン(大造園家)』

日本リーダーパワー史(544) 『日本陸軍の父』山県有朋―は九つもの別荘庭園を作 …

no image
片野勧の衝撃レポート(35)太平洋戦争とフクシマ⑧悲劇はなぜ繰り返されるのかー原発難民<中>「白河以北一山三文」⑧

  片野勧の衝撃レポート(35)   太平洋戦争と …

no image
 日本メルトダウン( 988)-トランプ次期米大統領の波紋 『スティグリッツ氏警告「トランプは危険人物」―「米国経済がトラブルに陥るリスクは高い」』●『トランプ政権の威力をあなどってはいけないー「よいトランプ、悪いトランプ」を考える』●『トランプの経済政策で懸念される円安と金利上昇』★『トランプ、強硬保守とソフト路線の「バランス戦略」は成功するのか』★『トランプ氏が英国独立党党首ファラージを駐米大使に指名?──漂流する米英「特別関係」』●『トランプ氏の首席戦略官、早くも解任求める政治広告―スティーブ・バノン氏、2018年中間選挙向けTV広告の標的に』

 日本メルトダウン( 988)—トランプ次期米大統領の波紋  スティ …

no image
池田龍夫のマスコミ時評(52)●「南海トラフ地震」に備えよー原発再稼動を急ぐな

  池田龍夫のマスコミ時評(52)   ●「南海トラフ地震」 …

no image
日本メルトダウン(955)★『豊洲市場の盛り土問題で「石原元知事は逃げられない」と橋下徹氏』★『全人代の不正めぐり議員454人を一括処分、何があった? 「中国建国史上ない重大な事態」』★『「日本は孤立化招いた」、中国が南シナ海問題でけん制』★『コラム:世界経済揺さぶる「政治リスク」=加藤隆俊氏』★『うわさの「火元」は安倍首相 「日銀の外債購入」はあるか』★『コラム:日銀損失が緩和継続を阻む日=村田雅志氏』

   日本メルトダウン(955) 豊洲市場の盛り土問題で「石原元知事は逃げられな …