前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

  世界、日本メルトダウン(1037)–  『4月29日でトランプ大統領は就任100日』●『軌道修正を迫られているトランプ大統領』★『ビジネスマン・素人トランプ氏は100日たって、だんだん大統領職になれてきている兆候がみえる』

   

  世界、日本メルトダウン(1037)– 

4月29日でトランプ大統領は就任100日となる。

メディアと大統領のハネムーンは普通、100日までと言われる。この間は、新大統領への期待感と、本人のやる気と、メディアのお手並み拝見の様子見が加わって、高い支持率となる。

しかし、トランプとメディアの「仁義なき戦い」はトランプが立候補したときから3年近く繰り広げられてきた。このハネムーン期間も激しいバトルは続いており、『トランプ大統領の支持率は44%。不支持は54%。この支持率44%は、1950年代に就任したアイゼンハワー大統領までさかのぼる世論調査の中でも最低の水準』という「絶不人気状態」で低迷している。

http://www.cnn.co.jp/usa/35100421.html

メディアの事前の報道によって、こうなる結果は予想の範囲内だが、『口先、ツイッター大統領』トランプの公約の実現がとん挫した証明である。

国内懸案問題のオバマケア―の改案、法人税については現在の35%から15%へと大幅に引き下げるなどの「税制改革案」、メキシコとの「国境の壁」建設問題、NFTAの離脱問題などの出直し、軌道修正を迫られている。大統領令の乱発が、ことごとく不渡り手形化したといえる。

トランプ政権が税制改革案、法人税を15%に引き下げ

http://www.cnn.co.jp/business/35100441.html?tag=mcol;topStories

NAFTA存続に合意 米、メキシコ・カナダと首脳会談

http://www.asahi.com/articles/ASK4W2FNYK4WUHBI00Z.html

 

就任100日目を迎えるトランプ大統領、歴史から分かることとは

http://www.cnn.co.jp/usa/35100312.html

 

一方、対外政策では、シリアへの化学兵器使用疑惑で巡航ミサイルを発射して『強い大統領』を誇示し、対北朝鮮の挑発に対しては、オバマ時代の『戦略的忍耐』とは違った「予防攻撃(Preemptive attack / strike)」、「斬首作戦」という選択肢も検討する『新次元の強硬対応』に踏み切った。

米原子力空母『カールビンソン』を北朝鮮近海に派遣し、日米間共同の訓練で警戒、北朝鮮を威圧する「チキンレース」を繰り返している。しかし、北朝鮮は今回のトランプの態度を見透かして金正恩が「やっぱり米国は攻めてこられない」という自信を深かめて「核搭載ミサイルの開発」をやめる気配は全くないであろう、両国は「ロシアンルーレット」の罠に陥りつつある。

北朝鮮危機のさなか、米空軍がICBM発射実験

http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/04/icbm-2.php

コラム:次のスーパー兵器は「バイオ」か

http://jp.reuters.com/article/apps-arms-idJPKBN17N0IN

25日に何も起こらなくても、北朝鮮「核危機」は再発する

http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/04/25-8.php

100日間は失敗なのか、別の見方、楽観論もある。

 

トランプ氏に批判的な共和党議員からは『素人のビジネスマン・トランプ氏が100日たって、だんだん大統領職になれてきている兆候を目にしている』というのだ。この議員は「任期の残りが最初の100日間とは必ずしも同じとはならないだろう」と楽観視する。

http://www.cnn.co.jp/usa/35100312.html

 

次の方向転換はそれを示している。

 

トランプ米大統領が姿勢一転、科学と環境保護の重要性を訴え
http://www.cnn.co.jp/usa/35100232.html

トランプ大統領への勧め。『一歩前進,二歩後退、熟慮遠望し、2歩3歩前進』『急がば回れ』

 

 - 人物研究, 現代史研究, IT・マスコミ論

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
日本リーダーパワー史(83) 近代日本二百年で最大の英雄・西郷隆盛を理解する方法論とは・(上)

日本リーダーパワー史(83) 近代日本二百年で最大の英雄・西郷隆盛を理解する方法 …

no image
★『2018年「日本の死」を避ける道はあるのか/日本興亡150年史』⑥『安倍政権はヨーロッパの中道政権とかわりない』

★『2018年「日本の死」を避ける道はあるのか ー―日本興亡150年史』⑥― 『 …

no image
日中韓コミュニケーションギャップ・ニュースー『日中関係に関するメディアの報道は客観的?日本は「そう思う」が2割、中国は7割』●『韓国大混乱、密告ありの接待規制法で悪習は浄化されるか』●『「韓国・平昌」冬季五輪も大混乱!開催まで1年4か月なのに「競技施設の工事代金払え」』●『中国の“火薬庫”、新疆ウイグル自治区、平静保つも当局の監視、締め付け常態化』●『  中国とはこんなに違う!日本の学校の驚くべき8つの事実―中国メディア』●『  世界が感激!日本のトイレが世界一きれいな7つの理由―中国メディア』●『韓国企業、日本の技術供与薄れ存亡の危機に…鉄鋼大手ポスコも新日鉄の技術盗用で苦境突入 』

日中韓コミュニケーションギャップ・ニュース 日中関係に関するメディアの報道は客観 …

no image
日本メルトダウン脱出法(586)消費税値上げ決断重要データは11月11日に公表、その結果はいかに。安倍首相の決断は?

      日本メルトダウン脱 …

no image
『百歳学入門』(224 )『60,70歳から先人に学ぶ百歳実践学』➀『高齢化率は日本 26.6%で世界一、百寿者は6万7824人、90歳以上は約200万人』★『「六十、七十 はなたれ小僧、八十,九十男盛り、女ざかり、百歳わしもこれから、これから』<彫刻家・平櫛田中(107歳)>の烈語!

『60,70歳から先人に学ぶ百歳実践学入門』 前坂俊之 (静岡県立大学名誉教授、 …

no image
知的巨人の百歳学(137)-『六十,七十/ボーっと生きてんじゃねーよ(炸裂!)」九十、百歳・天才老人の勉強法を見習えよじゃ、大喝!』★『日本資本主義の父・渋沢栄一(91)の「生涯現役・晩年の達人」のノーハウ公開!』

記事再録・百歳生涯現役入門(176)『生涯現役/晩年の達人の渋沢栄一(91歳)① …

『オンライン/スクープ映像(6分間)』★『古都鎌倉のど真ん中で、黄金色のカワセミの魚釣りの撮影に成功(2020年12月20日午後2時)本覚寺横の滑川で、夷堂橋から撮影す

スクープ映像/鎌倉のど真ん中で、黄金色のカワセミの魚釣りの撮影に成功(2020年 …

『チコちゃんに叱られた』★『60,70/ボーっと生きてんじゃねーよ(②)』★『世界最長寿のギネス彫刻家・平櫛田中(107歳)の一喝!」★『今やらねばいつできる、わしがやらねばだれがやる』★『50,60洟垂れ小僧、70,80人間盛り、100歳わしもこれからこれから!』

  記念館入り口横にある約600万円出したクスノキの1本が立っている。 …

no image
世界の最先端テクノロジー・一覧③『日本のリニア新幹線を吹き飛ばす新技術!動画:超高速交通システム「ハイパーループ」』●『コイン型電池を飲み込んじゃった→東工大ら、排出する「マイクロロボット」を開発』●『世界で最も稼ぐサッカー選手、ロナウドの1ゴールは8000万円』『Facebook、意図的に保守系ニュースを排除か ザッカーバーグ氏がコメント』など6本

    世界の最先端テクノロジー・一覧③   <日本のリニア …

no image
片野勧の衝撃レポート(66)「戦後70年-原発と国家<1955~56> 封印された核の真実」「平和利用原発なくして経済発展なし今なお、解除されていない緊急事態宣言(上)」

片野勧の衝撃レポート(66) 「戦後70年-原発と国家<1955~56> 封印さ …