前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

 ★『2018年は明治150年』(記事再録)『明治偉人の研究』 『西郷どん』の『読める化』チャンネル ⑤』ー大久保利通編➀(記事再録まとめ)『 日本の決定的瞬間『西南戦争』で見せた大久保利通内務卿(実質、首相) の『不言実行力』「不動心」を学ぶ①』●『明治の国家戦略「殖産振興」「廃藩置県」 を実行した大久保利通の最期の遺言』

   

 ★『2018年は明治150年』- (記事再録)明治偉人の研究』

『西郷どん』の『読める化』チャンネル ⑤』ー大久保利通編➀ 

 

日本リーダーパワー史(694)『ブレブレ」『右往左往』「他力本願」の日本の無能なリーダーが

日本沈没を加速させているー日本の決定的瞬間『西南戦争』で見せた大久保利通内務卿(実質、首相)

の『不言実行力』「不動心」を学ぶ①

http://www.maesaka-toshiyuki.com/person/15662.html

 

日本リーダーパワー史(526)

西郷隆盛と竹馬の友で最後に雌雄を決することになった明治維新の元勲・大久保利通の性格は典型的な武士気質の「不言実行タイプ」―岩倉使節団で世界一周した際も、ほとんど口をきかない。

いつも葉巻タバコをふかし、全く寡黙で、周囲から恐れられた。 以下は、歴史家の大久保利謙(大久保利通の孫) が

久米邦武から聞き取った談話である。●『(岩倉使節団で) 洋行中の大久保公』についての久米邦武の談話。

http://www.maesaka-toshiyuki.com/person/200.html

 

日本リーダーパワー史(343)

  • 『最強のリーダーシップー西郷隆盛の国難突破力』

  • 『金も名誉も命もいらぬ人でなければ天下の偉業は達成できぬ』

  • 『廃藩置県の大改革ができたのは西郷の一言、大度量によってのみ』

  • 『情においては女みたいな人ですからね』(大久保利通の西郷評)

  • http://www.maesaka-toshiyuki.com/person/2079.html

日本リーダーパワー史(252)

明治日本の国家戦略「殖産振興」「廃藩置県」 を実行した大久保利通の最期の遺言

明治維新の3傑は西郷隆盛、大久保利通,木戸 孝允であり、廃藩置県を断固実行したのは西郷である。

http://www.maesaka-toshiyuki.com/person/2453.html

竹馬の友の西郷、大久保は征韓論をめぐって、対立し西郷は下野して、薩摩に帰った。この対立が西南戦争へと発展する。

 

そして、明治10年(1877)9月24日に西郷が城山で自害して果てると、それから8ヵ月後の明治11年5月14日に、大久保内務卿(実質上の総理大臣)は紀尾井坂で西郷信奉者の石川県士族・島田一郎らに襲われて刺殺される。

 

木戸も明治10年(1877年)5月26日)に病死しており、維新の3傑、主役はここに明治10年にそろって歴史の舞台から姿を消したのである。

http://www.maesaka-toshiyuki.com/person/2453.html

つまり、この明治維新の3傑は徳川幕府を倒して、明治維新の起す革命家であり、その旧体制を破壊する役割を担ったのである。k明治10年まではこの幕藩体制の破壊期であり、維新の創業期であると言っていい。

 

そして、第2期の明治の建設は次代のリーダーの伊藤、大隈、山県らに託された訳だが、ひとり実権を掌握した大久保が新日本のけんせつのために、国家戦略を樹立して「殖産振興」『廃藩置県』の断行と、そのあとの日本の行政組織、地方制度の建設に乗り出そうとしていた、ちょうどその日に暗殺されてしまったのである。

 

大久保は西欧に負けない日本を作るためには30年が必要と考えていた。それを3期に

 

① 明治元年より10年までを第一期、創業期。

② 11年より20年を第二期。ここが最も重要でも内政を整備し経済殖産を充実する。利通不肖と錐も、十分に内務卿の職を尽さんことを決心せり。

③ 21年より30年は第三期で、守成は後進、賢者に継承するとしていた。

そして、地方会議を開催して、この国家戦略を貫徹するために、旧体制、無能な役人、官僚をクビにして、大号令を発する日に、会議に臨む途中で暗殺されたのである。何とも暗示的である。

 

いま、日本国家倒産の危機という国難に遭遇して、その原因となった行財政改革の失敗の遠因が大久保の作った行財政組織であることを考えると、大久保の決断とビジョンを振り返ることは大変有益であろう。

 http://www.maesaka-toshiyuki.com/person/2453.html

<徳富蘇峰『近世日本国民史』(明治の三傑)」(昭和36年刊)より>大久保遭難の影響

 

 - 人物研究, 現代史研究

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

 ★5日本リーダーパワー史(776)ー 『アジア近現代史復習問題』 福沢諭吉の「日清戦争開戦論」を読む』(9)『金正男暗殺事件をみると、約120年前の日清戦争の原因がよくわかる」● 『(日本軍の出兵に対して)彼等の驚愕想ふ可し』は現在の日中韓北朝鮮外交 に通じる卓見、戦略分析である』★『近年、日本のアジア政略は勉めて平和を旨とし事を好まず、朝鮮は明治十七年の甲申事変以来、 殆んど放擲し、清国関係には最も注意して事の穏便を謀り、言ふべきことをいわず、万事円滑 を旨としたのは、東洋の平和のため』★『傲慢なる清国人らの眼を以て見れば、日本人は他の威力に畏縮して恐るに足らずと我を侮り、傍若無人の挙動を演じている』

  ★5日本リーダーパワー史(776)ー   ★『アジア近現代史復習問題』 福沢 …

no image
『リーダーシップの日本近現代史』(82)記事再録/ ★明治日本の国家戦略「殖産振興」「廃藩置県」『官僚制度』を作った大久保利通の最期の遺言①』★『地方会議を開催して、旧体制、無能な役人、官僚をクビにして大号令を発する日に、会議に臨む途中で大久保内務卿(実質的な総理大臣)は暗殺された。今、<超高齢少子化人口減少社会>の危機を前に、その行財政改革失敗の遠因が大久保の作った官僚制度であることを考えると、大久保の決断とビジョンを振り返ることは大変有益であろう。』

2012-04-14 /日本リーダーパワー史(252)再録   大久保 …

no image
『オンライン現代史講座/2・26事件とは何だったのか①』-「日本最大のクーデター」2・26事件でトドメを刺された新聞』作家・広津和郎の新聞批判「八百長的な笑い」★『2・26事件の3か月後に起きた阿部定事件、お定は<世直し大明神>と旋風を起こす』

『2・26事件とは何だったのか』(戦時下の愛のコリーダ」 前坂俊之×「2・26事 …

no image
『リーダーシップの日本近現代史』(255)記事再録/ 『歴史有名人の長寿と食事①天海、御木本幸吉、鈴木大拙、西園寺公望、富岡鉄斎、大隈重信』

    2011/07/19百歳学入門(30)/記 …

no image
『集団的自衛権』➊高村正彦自民党副総裁、公明党北側一雄・副代表の記者会見『平和を望むなら、戦争を準備しなさい』(格言)

 『集団的自衛権』をめぐる各党の会見➊― 高村正彦自民党副総裁、 公明 …

no image
<屁(おなら)のような昭和史>浜口雄幸、吉田茂

               2007年6月10日、    雑誌「本」に掲載   …

no image
『リーダーシップの日本近現代史』(325)★ 『戦略の日本史』/『徳川幕府崩壊の歴史』★『日本には元々「情報戦略」という場合の「情報」(インテリジェンス)と『戦略(ストラジティ)』の概念はなかった。今もない』★『 明治維新に火をつけたのは吉田松陰の開国思想と、その一番弟子・高杉晋作の奇兵隊による破天荒 な行動/突破力がなければ討幕は実現しなかった』

 『戦略の日本史(倒幕から維新へ)』        前坂俊之 …

no image
日本リーダーパワー史(87)尾崎行雄の遺言/『敗戦で政治家は何をすべきなのか』 <尾崎愕堂の新憲法スピーチ>

日本リーダーパワー史(87) 尾崎行雄の遺言・『敗戦で政治家は何をすべきなのか』 …

no image
『F国際ビジネスマンのワールド・ウオッチ(76)』英国BBCが『笹井氏死去を「世界の分子生物学会の一大損失、研究開発は遅滞しこの空白は埋められない」と報道

   『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウ …

no image
日本メルトダウン(932)『株価上昇を狙う日銀の政策に問題はないか》●『中国で日本式スーパー銭湯が大ブームになっている 年間100万人が殺到する上海』●『コラム:2016年後半、さらに悪いことが起きるのか』●『Appleの国内サプライヤー向け支出額は約3兆円 71万超の雇用を創出ーAppleと日本は互いに重要な顧客だ。』

 日本メルトダウン(932)   株価上昇を狙う日銀の政策に問題はない …