『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(96)』「引退した日本の零戦パイロットは、昔経験した戦争の危険が今差し迫っていと感じる)」(ニューヨークタイムズ」(4/3)
2015/04/09
『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(96)』
「引退した日本の零戦パイロットは、昔経験した戦争の危険が今差し迫っていと感じる)」
(Retired Japanese Fighter Pilot Sees an Old Danger on the Horizon – NYTimes.com)
「F国際ビジネスマンのコメント」
98歳で存命、零戦の生き残り兵士として、痛切な戦争体験を講演して回る
原田要氏、極限の戦争体験をつぶさに語り、反戦の旗を振り続けています。
前回の那覇基地自衛隊のスクランブル部隊、中国軍機との衝突可能性最前線
の緊張状態の報道に対し、今回は零式戦闘機のエースパイロッットの数多く
の生死を賭けた交戦体験から、肺腑の言が語られています。
米国の退潮と中国の台頭、反戦を掲げ平和主義の思想を堅持しつつ、究極の
抑止力とは? そしてそれどうやって構築するのか?新たな創造性が必要で
す。矢張り、今の対外的な政治姿勢、外交姿勢では話にならないのでは?
付き合い方が浅すぎます?戦前の富国強兵路線の延長にある様な単純な軍拡
ではないと思うのですが?
余談ですが、安倍晋三 S29年生まれ、菅義偉 S23年、
岸田文夫 S32年、 中谷元 S32年、 谷垣禎一 S20年 など
今の閣僚は麻生(S15年)を除けば、全て戦後生まれでしょうか? 直接、
間接に戦争の痛みを体験していない輩が増えて来ると思いますと、ゾッと
します。
この戦争では、小生も自分の運命がすっかりひっくり返った一人です。反戦
非戦、避戦の根本動機の一つは、やはり戦争体験です。最初から兵器をチラ
つかせる様では話になりません。
平和主義の全面的な姿勢堅持と、抑止力としての戦力の拡充は如何にあるべ
きか?が国民的課題ではないでしょうか?
英、仏などの抑止力の中心兵器は、攻撃型ミサイル巡洋艦の様です。日本独
自の技術力を駆使した、国是に合った防衛型兵器の開発は可能では?抑止
力の整備に貢献する日本の独自開発兵器の方向です。製造業のフルラインナ
ップを結集すれば。日本にしかない兵器です。
「以下はF氏のニューヨークタイムズの要点まとめ」
本件は、ゼロ式戦闘機パイロットの生き残り最後の世代、ハラダ・カナメ氏に
その交戦体験から、戦争の地獄絵図について、講演とインタビューを通じて、
肺腑の言を語らせている。以下はその要点である。
1. 先の大戦に従軍した経験を生かし、日本が二度と戦争をしない様に日本に
警告することが、自分の人生最後の使命である。
私は自分が死ぬまで、自分が見た事について語っていく積りである。戦争を
忘れないことが、子供達や孫達を戦争の恐怖から守る最良の道と考える。
2. 私はこの第二次大戦を零戦のコックピットから戦ってきた、今でも自分が
殺害した敵の顔を憶い出すことが出来る、彼らは父親であり息子であるが、
見ず知らずの人たちである。
3. 戦争は貴方がたからどれ程人間性を奪うか。貴方がたが全くの赤の他人を
殺さなければ、逆に殺されると言う状況に置かれていく。
4. 1945年以来、日本に平和主義者の道を固く守らせてきたのは、私と同
世代の人々の悲惨な体験とその結果としての戦争への嫌悪の念であった。
5. 日本の今の指導者達は、戦争放棄の宣言を止めることに一寸熱心すぎる、
戦後の平和を齎したものは何か、について忘れている様に思える。
6. これら政治家たちは戦後生まれであり、戦争は万難を排して避けなければ
ならないことを理解していない、この点で先の大戦の指導者達と似ている。
7. 私は、戦争が自分を殺人者に変えてしまったことを知った。そうなりたい
とは思ってもみない人間に変えてしまった。
◎◎「Retired Japanese Fighter Pilot Sees an Old Danger on the Horizon」
(引退している日本の戦闘機パイロットは、昔経験した戦争の危険が今差し迫っていと感じる)
「ニューヨーク・タイムズ」(2015/4/3)by MARTIN FACKLER,
長野、日本 − ハラダ・カナメ氏は、且つては空中戦では畏怖される侍であった、彼は第二次大戦中、日本の伝説的な零式戦闘機のパイロットとして、連合国の戦闘機を19機撃ち落としている。現在98歳、闘病生活にあるが、この嘗ての空の勇士は、人生最後のッションと呼ぶ仕事に奔走している、それは彼の戦争中の経験を生かして、日本が二度と戦争をしない様、日本に警告することであった。
” 戦争ほど恐ろしいものは無い ” 真珠湾における初期の勝利からミッドウエイとガダルカナルにおける悲惨な逆転に至るまでの戦闘を詳しく語る前に、この様に語り始めた。” 私は、若い世代の人たちが私が体験したのと同じ様な恐怖を体験する必要が無いように、自分の戦争体験をあなた方にお伝えしたい ”
”私はこの第二次大戦を零戦のコックピットから戦ってきた、そして今でも私が殺した敵の顔を思い出すことが出来る、”とハラダ氏は言う。そして、この戦争を生き残った彼の敵人かと面会し友人になることが出来たと言う。”彼らは父親であり息子でもある。私は彼らを憎むことはしないし、彼らの事を知りさえもしない。”
”戦争は貴方がたからどれ程人間性を奪うか、を示している。””そして貴方がたが全くの赤の他人を殺さなければ殺されるという状況に自ら置かれている。”と付け加えた。
日本の今の指導者達は、戦争放棄の宣言を止めることに一寸熱心過ぎるし、戦後の長きに亙る平和は、何がこれを齎して来たのか、についても忘れている様に思える、と彼は言う。
”これら政治家たちは戦後生まれであり、戦争は万難を排しても避けなければならないことを理解していない、”と彼は言う。
日本が降伏した後、アメリカの占領軍の往復を恐れて隠れた、と言う。彼は一時酪農場で働いたが、悪夢に悩まされて不眠症になった。その夢の中で、彼が撃墜したアメリカ人パイロットの恐怖に引きつった顔を凝視し続けた、
”私は、戦争が自分を殺人者に変えてしまったことを知りました。そうなりたいとは思っても見ない人間に。”と彼は言う。
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