日本リーダーパワー史(140)国難リテラシーの養い法②関東大震災復興計画はどうなったのかークローデルの警告★
2015/01/02
<83年前の仏詩人・クロ―デル、海外の知識人の警告は取り入れられたのか>
大変な日本通で、1921(大正10)年に駐日フランス大使として来日し、大正12年9月1日正午の関東大震災を体験、必死で逃げのび、在日フランス人の救援を行い、1927(昭和2)年2月まで約7年間も滞在した。
能、歌舞伎などの日本芸能に親しみ舞踊詩劇『女と影』を書き、帝国劇場で上演されたこともある。(以上、Wiki)。渋沢栄一と協力し、京都の日仏学館の創

地震では持ちこたえたが、続いて起こった火災で全滅し、大使館員と共に車で横浜に逃げた。フランス人居住区、フランス関係施設も横浜にあったからだ。川崎まで行くと、橋が落ちており、あとは歩いて逃げた。
安全対策はなぜ払われなかったのか。
その人数は
数週間のうちに広島で14万人、長崎で7万人。
第2次大戦では日本の兵士、230万人、一般市民80万人、 http://www.max.hi-ho.ne.jp/nvcc/TR7.HTM > 問題② 日本は地震列島、津波列島
ー東京は江戸時代から世界一の『危険都市』
『外国記者の見た関東大震災―正午二分前』(ノエル・ブッシュ著、早川書房、一九六三年刊)によると、ヨーロッパと比べて、石造りの建物と、
木造、紙が中心の日本家屋の違いをあげながら、
『日本では、ほとんどの大地震が、大火災の原因となっているが、
それどころか、日本の大都市では、いろいろな原因から大火災が起る危険性があると次のように指摘している
そのなかの100件以上が、3千戸以上を焼失しており、同時代に西欧諸国に起った火災の最大のものに匹敵するという1666年の江戸大火を、焼失面積においても、死傷者においても遥かに上回る規模のものが、五十件をくだらないのである。
江戸の最大の火事は一六五七年の大火事だったが、北西の強風にあおられて、繁華街の24平方キロをなめつくし、海岸までいってやっと消えるまでに、十万人の死者を出した』。
『火事と喧嘩は江戸の華』『宵越しの金は持たなねえ』とやけのヤンパチ、仕方ないとあきらめ、一から出直す、といわれていた江戸っ子気質がこの「災害都市」の中で培われたのである。真の江戸っ子-江戸に少くとも三代は住んだものは、どんな不幸に見舞われても、鼻の先でせせら笑い、同様に厳寒にも家の中を温めるようなことを軽蔑したのである。
ークローデルの疑問と驚き!?
『貴重品を新聞の切れはしにくるんで、うかつにそこらにおきっぱなしにする人はいない。みな安全な金庫にしまっておく。それなのに、国家の命運にかかわる、重要で貴重な、国の頭脳である首都の機構を、安全な場所におかずに、災害に最もさらされている場所においておくのは、矛盾しているではないか」
日本人は船底1枚下は地獄の漁民の一生懸命(一所県命)精神と分析する>
船乗りには海の危険がつきまとうのと同じたぐいの危険でしかないのです。
関連記事
-
-
速報(61)『日本のメルトダウン』★動画座談会『原発と政治』をズバリ斬るー3人のジャーナリスト対談(6月2日)』
速報(61)『日本のメルトダウン』 ★動画座談会『原発と政治』をズ …
-
-
『昭和史キーワード』浜口雄幸内閣のロンドン海軍軍縮条約批准【1930年)に対して、海軍艦隊派が猛反対し統帥権干犯問題を起こし、軍部の政治介入を招き、 政党政治に終止符をうち、軍部専制を許す引き金となった。
『昭和史キーワード』 浜口雄幸内閣のロンドン海軍軍縮条約の批准 に対して、海軍艦 …
-
-
人気リクエスト記事再録『百歳学入門(198)』100歳現役学入門― 団塊世代は元気な百歳をめざそう, <健康長寿の秘訣はこれじゃ>『「少くして学べば、則ち壮にして為す有り。壮にして学べば、則ち老ゆとも衰へず。老いて学べば、則ち死すとも朽ちず」(佐藤一斎)』
100歳現役学入門― 団塊世代は元気な百歳をめざそう, <健康長寿の秘訣はこれじ …
-
-
『日本戦争外交史の研究』/『世界史の中の日露戦争』⑬『開戦5ヵ月前の『英ノース・チャイナ・ヘラルド』報道―『開戦の直接原因となった『鴨緑江の竜岩浦(朝鮮領)に軍事基地を建設したロシア』●『英タイムズが報道した『ロシアの極東総督に強硬派のアレクセーエフ提督が就任』
『日本戦争外交史の研究』/『世界史の中の日露戦争』⑬ 1903(明治3 …
-
-
『オンライン現代史講座/2・26事件の原因の1つは東北凶作による女性の身売りが激増』③『アメリカ発の世界恐慌(1929年)→昭和恐慌→農業恐慌→東北凶作ー欠食児童、女性の身売り問題→国家改造/超国家主義/昭和維新→5・15事件(1932)→2・26事件(1936)、日中戦争、太平洋戦争への道へと転落した』
昭和七年(1932) 悲惨、娘身売りの残酷物語ー売られ行く娘たち 凶作地の惨状 …
-
-
最高に面白い人物史②人気記事再録★勝海舟の最強の外交必勝法①「多くの外交の難局に当ったが、一度も失敗はしなかったヨ」『明治維新から150年の近代日本興亡史は『外交連続失敗の歴史』でもある』
日本リーダーパワー史(499)勝海舟の外交必勝法ー「多くの外交の難局に当ったが、 …
-
-
日本リーダーパワー史(854)ー『2018年には米朝開戦か、北朝鮮を核保有国と認めて 「核シェアリング」で核抑止するかーギリギリの選択を迫られる 』(下)『北朝鮮は「核保有国」を宣言。核開発と経済発展の『並進路線』を推進 』
北朝鮮は「核保有国」を宣言。核開発と経済発展の『並進路線』を推進 …
-
-
『オンライン100歳学講座』★『 全財産をはたいて井戸塀となり日本一の大百科事典『群書索引』『広文庫』を出版した明治の大学者(東大教授)物集高見(80歳) と物集高量(朝日新聞記者、106歳)父子の「学者貧乏・ハチャメチャ・破天荒な奇跡の物語」★『生活保護、極貧生活でも飄々とした超俗的な生き方に多くの人々は百歳老人の理想像を見て、その知恵と勇気に感動した』
前坂 俊之(ジャーナリスト) 物集高見が出版した大百科事典『群書索 …
-
-
『リーダーシップの世界日本近現代史』(286)/★『高杉晋作のインテリジェンス突破力②』●『上海租界地には「犬と中国人は入るべからず」の看板。ここは植民地である』★『内乱を抑えるために、外国の経済的、軍事的援助を受けることは国を滅ぼす』★『大砲を搭載した蒸気軍艦を藩に無断で7万両で購入幕府軍を倒すことに成功した、倒幕の第一歩!』
2017/11/16 /「戦略思想不在の歴 …
-
-
日本リーダーパワー史(668)日本国難史にみる『戦略思考の欠落』(50)●「明治4年の岩倉使節団の『政府首脳の大半が国外にでる壮挙』この知的探求心、国家改造力、ベンチャー精神こそが『明治の奇跡』を生んだ。
日本リーダーパワー史(668) 日本国難史にみる『戦略思考の欠落』(50) …