前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

速報(60)『日本のメルトダウン』ー動画2本『原発の国際基準「1年1ミリシーベルト以上の被曝は危険』『ドイツ原発汚染の真相」

   

速報(60)『日本のメルトダウン』
 
★動画2本『原発の国際基準「1年1ミリシーベルト以上の被曝は危険』
『ドイツ原発汚染の真相に迫る」
前坂 俊之(ジャーナリスト)
 
●『原発の国際基準「1年1ミリシーベルト以上の被曝は危険』
(5月20日)
「最初の原発事故からのデータは開示されないまま、大量の放射線が風に乗って飛散されたことが明らかになってきましたが、それに加えて、1年に1ミリシーベルトという国際基­準を無視して、1年20ミリシーベルトや、1年100ミリシーベルトまで許容という政府の発表は、あまりにも国民の身体、生命を無視した政府の無知、暴挙といえるもの。
 1年以内の放射線の除染と、住民の生活の復元を実現できてこそ、技術立国日本の面目躍如となるでしょう」
 
●「ドイツ原発汚染の真相に迫るTVドキュメンタリーへのリンク」
(動画)(5月22日)


http://www.youtube.com/watch?v=Z3D4ypT9g0Y&feature=related
正しい日付けは「1986年9月12日」です(akwneindankeさんの注釈)

この動画は、akwneindankeさんが翻訳を付けてアップしてくださった
「原発と白血病の因果関係」ドイツのTV局ZDFのドキュメンタリー番組(2006年)へのリンクです。
この動画で紹介させていただいた上記タイトルの「1/3」に続く内容は、以下のURLに続きます。

2/3
http://www.youtube.com/watch?v=yWcOrnLCRMc&feature=related
3/3
http://www.youtube.com/watch?v=ttUfQ-426R8&feature=related

幼い命を守るために、汚染地域から脱出を! と呼びかけるakwneindankeさんのお気持ち、まったく同感です。ただ、私は、心で願っても書けないのです。悩んでいます。このドキュメンタリーに登場する村の人­々もそうですが、福島とその周辺の人々にとっても、その決断は大変重く困難なものになることは想像に難くありません。

また、このドキュメンタリーの中で追求される放射能汚­染の真因と被曝メカニズムは、いまだに明らかにされていないようですが、いま福島原発の周辺で進行している状況をはるかに上回る深刻な何かが起きたことだけは間違いなさそ­うです。土壌や空気からモニタリングされた線量、核種についてもわからないことが多いのですが、このドキュメンタリーに描かれているドイツの汚染状況と同じような危機が福­島で起きているということも考えにくく、「いますぐ非難すべき」とは言えないでいます。しかし、それではどうやって内部被曝のリスクから幼い子どもたちを守るのだ、と自問­しても、行き詰まってしまいます。

しかし、このドキュメンタリーを見て、これだけは言えると思ったことがあります。
福島の1号機はすでに炉心の溶融が起きて、京大の小出さんの推測によれば、炉心に水がない、という東電の発表が正しいとするならば、メルトダウンした核燃料は格納容器の底­か、あるいは、底を溶かし、さらにその下のコンクリートをも溶かしながら落ちつつある可能性も否定できない、ということです。

2号機と3号機もすでに炉心溶融を起こしてい­ると見られています。今後、この3つの原子炉(とくに2号機と3号機)のいずれかで水蒸気爆発が起き、溶融した核燃料が広いエリアに飛び散るような最悪の事態に至った場合­は、このドキュメンタリーで描かれているのと同じレベルの深刻な汚染環境が出現する可能性を否定できないのではないか、と思いました。

あくまでも素人判断です。でも、その­ような事態に至ったら、可能な限り遠方に非難する行動を一刻の猶予もおかずに起こさなければならないだろうと、思います。幼い命が大人の何倍も被曝に弱いことをお忘れなく­、お子様やペットのいるご家族は、国の発表や決定などを待たずに、一秒でも早く逃げなければいけない、と思いました。


このドイツのTV番組の舞台は、小さな村です。しかし、被曝状況の深刻さは、言葉を失うばかりです。そして小さな村ゆえに、それだけの事態が進行しているにもかかわらず放­
置され、真相は闇に葬り去られそうになっています。

信じがたい発言や対応が次々と起こります。自然災害と言い出す役人まで現れた。しかし、執念とも言えるTVクルーの取り­組みで、政府や行政組織、政治家、電力会社などの"思惑"と、そこから見えてくる絶望的ともいえる闇があぶり出されてきます。とくに、この部分は、日本の現況とさまざまな­点で重なる点があり、日本の未来を考える上で、多くの示唆を受けました。

日本では、期待することすらアホらしく思える、本物のジャーナリズムが、ドイツには生きていること­を知りました。
それにしても、日本、とくに福島のお母さんに向けて翻訳を付けてくださり、アップしてくださったakwneindankeさんがおられなかったら、この真実には出会えませ­
んでした… akwneindankeさんに心より感謝いたします。
 
●『放射線監視「ほぼ限界」 測定方法も結果もバラバラ朝日』
 
 
 
 

 - 現代史研究 , , , , , , ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
速報(160)『日本のメルトダウン』ー『ドイツZDFテレビ放送の「福島原発労働者の実態」』『ジョブズ氏の名スピーチ演説』

速報(160)『日本のメルトダウン』   『ドイツZDFテレビ放送の「 …

no image
 日本リーダーパワー史(769)『金正男暗殺事件を追う』●『金正男暗殺は10名が関与、4人は国外へ 現地警察が初会見』◎『金正男殺害を中国はどう受け止めたか―中国政府関係者を直撃取材』★『  邪魔なら兄をも殺す国を隣に、韓国の絶望的な危機感欠如』★『北朝鮮軍「処刑幹部」連行の生々しい場面』◎『「粛清」で自壊する北朝鮮、金正男暗殺で得た唯一の政治的利益とは』◎『日本リーダーパワー史(768)『金正男暗殺事件にみる北朝鮮暗殺/粛清史のルーツ』福沢諭吉の『朝鮮独立党の処刑』(『時事新報』明治18年2月23/26日掲載)を読む②』

  日本リーダーパワー史(769) 金正男暗殺事件を追う   金正男暗 …

no image
『リーダーシップの日本近現代史』(308)★『関 牧翁の言葉「よく生きることは、よく死ぬこと」★『一休さんの遣偈は勇ましい』★『明治の三舟とよばれた勝海舟、高橋泥舟、山岡鉄舟の坐禅』

2020/03/09  関 牧翁のことば「よく生きることは、よく死ぬこ …

no image
日本リーダーパワー史(607)日本国難史にみる『戦略思考の欠落』③「高杉晋作のインテリジェンスがなければ、明治維新も起きず、日本は中国、朝鮮の二の舞になっていたかも知れない」

   日本リーダーパワー史(607) 日本国難史にみる『戦略思考の欠落 …

no image
 日本メルトダウン(1007)ー『揺れる「穏健なドイツ」、テロ事件の巨大衝撃 極右派の台頭も懸念される事態に』●『対岸の火事ではない、厳戒下で起きたドイツのテロ 右傾化を煽るように欧州で頻発、東京五輪の警備に抜かりはないか』●『米国メディアの評価は「ロシアが日本の希望を粉砕」 領土問題で少しも妥協を見せなかったプーチン大統領』●『2017年の世界は型破りトランプ政権を中心にこう変わる』●『中国の覇権主義は底堅い経済を背景にますます強固化する』●『コラム:元安容認とAIIB出資、米中取引あるか=村田雅志氏』

  日本メルトダウン(1007)   揺れる「穏健なドイツ」、テロ事件 …

no image
『リーダーシップの日本近現代史』(117)/記事再録☆「国難突破力NO1―勝海舟(75)の健康・長寿・修行・鍛錬10ヵ条」から学ぶ』★『⑩学問に凝り固まっている今の人は、声ばかりは無暗に大きくて、胆玉(きもったま)の小さい。まさかの場合に役に立つものは殆んど稀だ』

2015/01/01百歳学入門(92) 勝海舟(75)の健康・長寿・修行・鍛錬1 …

no image
日本メルトダウン脱出法(893)「ヒラリー大統領誕生で日米関係はかつてない危機も ニューヨーク・タイムズ紙の辣腕記者が明かすヒラリーの本音」◉「サミットでドイツを協調的財政出動に巻き込めない理由」◉「日本の財政拡大提案が独英の理解を得られない理由」◉「ステージに新総統が登場、垣間見えた「中国離れ」」

日本メルトダウン脱出法(893) ヒラリー大統領誕生で日米関係はかつてない危機も …

no image
日本メルトダウン(939)『ブラジル女子柔道 ラファエラ・シルバの金メダルは日本の勝利でもある』●『戦後、焼野原の日本はこうして財政を立て直した 途方もない金額の負債を清算した2つの方法』●『ディープラーニングの進化は 効率的でストレスのない社会を実現する』●『 蓮舫氏は「第2の土井たか子」になるのか 社会党と同じ自滅の道を歩む民進党』

 日本メルトダウン(939)   ブラジル女子柔道 ラファエラ・シルバの金メダル …

no image
日本メルトダウン脱出法(885)『日本が核武装したら「世界の孤児」になる理由』●『ここ数年の市場混乱、非伝統的政策の無効性に関係か=米連銀総裁』●『汚染された大地に住む中国人の「チャイニーズ・ドリーム」』● 『コラム:リアリティ番組のスター、よき大統領になれるのか』

   日本メルトダウン脱出法(885)   日本が核武装したら「世界の …

日本リーダーパワー史(540)「FOREIGN AFFAIRS REPORT」(2015年1月号)の警告➂「TPP交渉、農業改革は今年前半がラストチャンス」

  日本リーダーパワー史(540)   「FOREIGN AFFAIR …