速報(82)『日本のメルトダウン』●『<循環注水冷却>はうまくいかないー2策、3策に英知を結集し、国家対策で取り組め』
2015/01/02
速報(82)『日本のメルトダウン』
●『<循環注水冷却>はうまくいかないー2策、3策に英知を結集し、
東電に丸投げではなく、国家対策で取り組め』
前坂 俊之(ジャーナリスト)
最初から懸念されていたように「循環注水冷却」はトラブル続出で、こんごともうまくいかない可能性が高まっている。
① もともと、日米フランスのプラントの泥縄式の応急施設であり、技術的な整合性が十二分に保障されていない。
② 高濃度の汚染水は事故後の大量のがれき、ゴミ、魚、海生物など多種多様なものが含まれており、それらのゴミの除去も不十分。
③ 作業員の人数とその技術連度、作業環境、時間の関係で4キロにもおよぶ配管、つなぎ目のねじ、ユルミなどの点検、チェックなど完璧な作業が難しいこと
④ 全体の作業をコントロール、作業ダブルチェック、スケジュールチェックできる体制になっておらず、あくまで東電が仕切って、下請けの下請けに任せていること―などなど問題点はたくさんある。『週刊現代』(7月9日号)で、「流れ出す放射能の汚染水」で、現場作業員が内部告発して、「循環注水冷却」の破綻ぶりを明らかにしている。
それによると、汚染水の処理は、次のような手順―①東芝の装置で油分を分離②米国キユリオン社の装置でセシウムを吸着③フランス・アレバ社の装置でさらに放射性物質を除染④日立などの装置で淡水化―というサイクル。
ところが6月17日に本格運転を始めたところ、5時間ほどでキユリオン社の装置が停止。また、21日にはアレバ社の装置でポンプに不具合が発生。再度、試運転を始めた矢先の22日に、またもキユリオンの装置で「想定の100分の1程度′しか放射性物質を除去できない」というトラブルが発生した (翌23日になり、東電は「パイプを開閉する弁が開いていたため、汚染水の流れが偏っていた」などと発表。(再び試運転を開始)というトラブルで一向に進まない。
作業員の告発で、内部の地下水はどうなっているかと言うと、「(汚染水を溜めているプロセス建屋(集中廃棄物処理施設のひとつ)の地下は津波で地下1階の上部まで海水が溜まってた所で、オイラ達が止水工事した時も床は海砂と流れて来た機材、ケーブル、照明、靴等々、あと魚のポラが数え切れないくらいあった)(それを片付ける時間も与えられず突貫工事で(浄化システムの.設置を)終わらせた。そんな場所から汲み上げ移送するのだからゴミはポンプに詰まるしフィルターはすぐ詰まっておかしくない)」 (6月18日)
システムは一旦トラブルを起こして停止すると、復旧作業も容易ではない。
(アレバ、キユリオン、東芝のシステムは一度水が入ると人が近づけないためフィルター交換も遠隔(操作)で行います。それもスムースにいくのか? また日立の淡水化システムのフィルター(交換)は人力で行います。計画だとフィルターが1ミリシーベルト/h程度だといいますが本当にそうなのか?ポンプが故障したら?)(心配な事ばかりです。こんな短時間の計画で全てのリスクを考えているとは思えません。そうなった時はきた作業員の被曝が増えるのです) (6月6日)
そんな危険な現場が、汚染水処理の遅れ、想定外の作業の増加などでますます危険になっていく……。(怖れてるのは、本来処理された低線量の汚染水を入れるタンクに直接高濃度の汚染水を入れなくてはならなくなるんじゃないかって事。そうなったら高線量で人が近づけなくなって (汚染水が)もれても手をつけられなくなるぞ) (6月22日)
東電担当者は『汚染水処理が間に合わない場合に備えて、代替手段』については、
「メガフロートやタンカーに移送するのは、低濃度汚染水ならともかく、高濃度になると難しい。『地下ダム』も、すぐに導入するのは困難です。現在は、8月までにもうひとつの汚染水処理システムを稼働させるため準備を進めています」と「客観的には綱渡りに見える厳しい状況」を認めているのだ。
「メガフロートやタンカーに移送するのは、低濃度汚染水ならともかく、高濃度になると難しい。『地下ダム』も、すぐに導入するのは困難です。現在は、8月までにもうひとつの汚染水処理システムを稼働させるため準備を進めています」と「客観的には綱渡りに見える厳しい状況」を認めているのだ。
『週刊現代』は今回の原発問題では一貫して最も正確な情報を流し、問題点、ポイントを次々にスクープして、国民、被災者の立場に立ったキャーンペンを行っており、今もっとも元気な良心のジャーナリズムである。
これに対して、新聞は政府、東電の発表をたれ流しが目立つ。日本の浮沈がかかる汚染水処理問題、低線量被曝問題も最もっと詳細に報道し、一刻も早い事故収束の対策を叱咤激励、提言すべきなのだが、同じ『週刊現代』のニューヨークタイムズ東京支局長の日本のメディア批判にあるように、世界の非常識ジャーナリズムになり果ててしまった。
●『東日本大震災:福島第1原発事故 循環冷却水漏れ、水圧上昇が原因』http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110628dde007040017000c.html
『原子炉の冷却水として再利用する「循環注水冷却」が本格稼働直後に停止した問題で、水漏れは、弁を流れる水量を絞ったためホースの水圧が高まったことが原因と考えられると発表した。』
毎日新聞 2011年6月28日 東京夕刊
●『福島第1原発:循環注水冷却、稼働直後に停止』
毎日新聞 2011年6月27日 21時30分(最終更新 6月28日 1時56分)
汚染水の浄化システムは17日の稼働開始から放射性セシウムの吸着装置などでトラブルが相次ぎ、断続的に運転を停止。部品交換などを経て、システムの安定的な運転にめどが立ったため、東電は27日午後から処理水の注水は開始、作業員が同日処理水タンクの下流側にあるホース間の継ぎ目から水が漏れているのを発見。注水を停止した。
① 圧力容器や格納容器の損傷部分から漏れた水が、高濃度汚染水となって、これまでに約11万トンが原子炉建屋などに滞留している。
② 国内外の企業の装置から構成され、全長は約4キロ。27日の東電の調査によると、処理前の汚染水に含まれるセシウム134は1立方センチあたり220万ベクレルだったのが、浄化後は同1・1ベクレルに、セシウム137は同240万ベクレルから0・65ベクレルに減少した。放射性物質の濃度が100万分の1以下に。1日480トンの汚染水を淡水化できる計画だが、見込み通りに進んでいない。
③ 11万立方メートルもの膨大な汚染水の処理は前例がない。システムは全長4キロに及び、トラブルが懸念される場所は多い。年末までに発生する約2000立方メートルの高レベル放射性廃棄物汚泥(スラッジ)の保管方法のメドも立っていない。
●『循環式冷却 直後に停止 ホース抜け水』
④
●【福島原発】2011/4/14/木★汚染水の循環と被曝限度量の基準について 1/2(小出裕章氏)
●「ゼオライト、放射能関連ニュース まとめ」
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