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速報(196)『日本のメルトダウン』●『繰り返される国家的犯罪!-「冷温停止状態」16日宣言へ』の『冷温停止状態の大ウソ!』

      2015/01/01

速報(196)『日本のメルトダウン』
 
『繰り返される国家的犯罪!-「冷温停止状態」
16日宣言へ』の『冷温停止状態の大ウソ!』
 
★太平洋戦争での「勝った、勝ったの大本営発表」と同じ。米軍B29による焼夷弾の大空襲
の被害も隠避され、「被害軽微」と大本営は発表した。その同じ誤りを再び繰り返し、マスコ
ミも記者クラブ発表たれ流しシステムの中で、情報操作している。
 
前坂俊之(ジャーナリスト)
 
●「冷温停止状態」16日宣言へ』
 12月12日 18時10分 NHKニュース
福島第一原子力発電所の事故収束の前提になっている、東京電力がまとめた、今後3年程度の安全対策について、国の原子力安全委員会は問題ないとして了承しました。この結果、事故の収束に向けた工程表の「ステップ2」を達成する条件はすべてそろったことになり、政府は今月16日にも原子炉の「冷温停止状態」を宣言する予定です。
 
●『東日本大震災:福島第1原発事故 東電3年計画、保安院「妥当」
 冷温停止維持可能』
毎日新聞 2011年12月10日 東京朝刊
 
 経済産業省原子力安全・保安院は9日、東京電力福島第1原発事故の収束作業について東電が提出した今後3年間の施設運営計画について「妥当」とする評価をまとめた。原子炉を冷やすための設備に問題がなく、規制機関として「冷温停止状態」の維持が可能と判断したことになる。保安院は近く評価書を内閣府原子力安全委員会に提出。これを受け、政府の原子力災害対策本部が16日に事故収束の工程表「ステップ2」の終了を決定する方針。
 冷温停止状態の条件には「原子炉圧力容器底部の温度が100度以下」「原発敷地境界での被ばく線量が年間1ミリシーベルト未満」がある。東電の報告によると、いずれの項目も関連設備が適切に稼働し、条件を満足しているとした。
 廃炉に着手していく今後3年間の施設運営についても再び地震が起きても3時間以内に注水したり、水素爆発を防ぐ窒素封入設備が適切に機能すると報告した。【関東晋慈】
 
『◆原発用語言い換え危険な印象消す?』
 2011年12月4日 東京新聞 朝刊
 
福島第一原発事故をめぐる政府や東京電力の記者会見では、しばしば珍妙な用語が飛び出す。「事故」と言えばいいのに「事象」が使われる。「老朽化」は「高経年化」、「汚染水」は「滞留水」に。「危険性を隠したがる原子力界の潜在意識の表れだ」と指摘する原子力の専門家もいる。ヘンテコな原子力用語を検証した。 (谷悠己)
まず、政府がしきりに使いたがる「冷温停止状態」。
「冷温停止」の本来の意味は、定期検査などで原発の運転を止め、密閉された原子炉の中で冷却水が沸騰していない安全な状態のことだ。
政府などは「状態」を加えた「冷温停止状態」という言葉をよく用いる。事故収束に向かっていることをアピールするためのようで、細野豪志原発事故担当相は「慎重な表現を使っている」と強調する。しかし、原子炉の密閉性が失われて高濃度汚染水が大量に建屋内に残っている現状は、「冷温停止」の状態とかけ離れている。
原子力界では、言い換えや造語で、危ない印象を消し去ろうとの動きが続いてきた。
全国には、運転をはじめて三十年以上たつ原発が二十数基ある。記者会見で、「原発の老朽化」を問うと、担当者は必ずといっていいほど「高経年化につきましては…」と言い換えて答える。
「古くなった部分は取り換えるから、(原発に)老朽化はあり得ない」のが原子力界の「常識」だという。しかし、圧力容器や格納容器など主要部分は交換できない。
建屋にたまった放射能濃度の高い汚染水を「滞留水」と言い換えて呼ぶのもひっかかる。表面の放射線量は毎時二〇〇〇ミリシーベルト超もあり、汚染水の方が実情に合う。
汚染水を浄化して出る高濃度の放射性汚泥は「廃スラッジ」と言い換えているが、同様に人が近づけるような放射線量ではない。言い換えは、問題を見えにくくする。
片仮名、英字も多用される。ウランに毒性の強いプルトニウムを混合した核燃料は「MOX燃料」と呼ばれる。プルトニウムの使用が最大の特徴だが、「P」の字は含まれない。

極めて高い放射線量のため、いまだに建屋内の様子がよく分からない福島第一3号機でもMOX燃料が使われている。
学生に原子力の基礎知識を教える大阪大大学院の下田正教授(原子核物理学)は「都合の悪い単語を言い換えたり、記者会見を難しい用語で乗りきろうとするのは原子力界の常とう手段。福島の事故後にも使い続ける方も問題だが、メディアや市民も分かりやすい言葉を使わせるよう声を上げるべきだ」と話している。
 
●『98冷温停止の嘘?小出裕章氏の解説 TOKYOFM TIMELINE

「冷温停止」とは、本来、「原発が停止し、密閉された原子炉の中で冷却水が沸騰していない安全な状態」のことである。
フクシマ原発の実状は、皆さんご存知のとおり、原子炉の密閉性が失われて、大量の高濃度汚染水が建屋内に残存した状態であり、「冷温停止」とは程遠いものである。

それを、今回、政府は「冷温停止状態」という”造語”を用いて、あわよくば、「冷温停止」と”ニアリーイコール”のイメージの刷り込み、印象操作を図ろうと画策しているのである。
賢明な皆さんには、くれぐれもこの手の詐欺に等しい行為に騙されないようご注意願いたい。
それと共に、周りにまんまと騙されている方がいるようであれば、さり気なく「冷温停止」と「冷温停止状態」の大いなる相違について耳打ちしてあげて頂ければと思うしだいである。
 
水野「まず、今ニュースでお伝えいたしました、この冷温停止宣言。これを年内に冷温停止を達成できると、明日政府は宣言するようですが。これ、その文字通り聞いたら誠に結構なことかと思うんですが。どういう事なんですか?」
小出「(苦笑)」
水野「冷温停止できてそれでよかったという、ふうに思えばいいですか」
小出「さきほど千葉さんがちゃんと、語ってくださいましたけれども。冷温停止というのはいわゆる原子力の場にいる人間の専門用語ですけど。
原子炉が正常に運転していた状態で、制御棒を入れて原子炉の核分裂反応を止める。そして徐々に冷やしていって100度以下にするという状態を、私たちは冷温停止と呼んできました。しかしもう、今の場合には原子炉の炉心自身がメルトダウンをしてしまっている。圧力容器という鋼鉄の入れ物自身がもう底が抜けてしまっている、ふうに東京電力も政府も認めているわけですから。冷温停止なんていうテクニカルタームは、もうそもそも意味がありません」小出「はい。あのもう、はい。私たちが普段使ってきた冷温停止という言葉は、もうそんなものが使える状態では全く無くなっています。」
 

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