世界、日本メルトダウン(1031)ー「トランプのアメリカは単独でも行動するぞの本気度」★『朝鮮半島有事の可能性はついにレッドラインを超えつつある』●『 トランプ政権が画策する対北朝鮮「静かな先制攻撃」の全容 「発射の残骸」計画をご存じか 』★『アメリカは北朝鮮をすぐには空爆しない~米中首脳会談から見えたこと 日本人は、二つの点を誤解している』
世界、日本メルトダウン(1031)
朝鮮半島有事の可能性はついにレッドラインを超えつつある。
北朝鮮の核開発問題、朝鮮半島有事の危険レベルの水位が上がり「新たな段階」に入った理由を「ニューズウイーク日本版」(3月21日号)『新次元の脅威』は特集を組んでいる。
バークシャー・ミラー(米外交問題評議会研究員)らの分析によると、以下のように指摘している。
➀3月6日、北朝鮮が日本海に向けて4発のミサイルを発射、3発は日本の排他的経済水城(EEZ)内に落ちたが、標的は「在日米軍基地」と明言した。
②5年目に入った正恩体制下での弾道ミサイル発射実験は70回、昨年は過去最多となる26発の弾道ミサイルくぉ試射した。核実験は5回。金正日時代をはるかに上回る。ICBM(大陸間弾道ミサイル)の開発と核弾頭の小型化が進んでいる。4月のSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)の発射成功では従来の液体ではなく固形燃料が使用され、敵に探知されにくい「コールドローンチ」技術の開発、異なる標的に向けて同時に複数のミサイルを発射(既存のミサイル防衛網を無効化する)の成功と能力も着実に前進している。
③このため、日韓を恐怖に陥れる懸念が浮上、韓国はTHAAD(高高度ミサイル防衛の配備を前倒、日本でも地上配備型イージスシステムの導入やTHAADの新規配備といった選択肢を検討、敵の基地に対する先制攻撃能力を持つべきかの問題も国会で論議されている。
④2月、異母兄・金正男を神経ガスで殺害、13年には叔父で後見役の張成沢を粛清、党や軍の重鎮を次々と粛清したように金正恩は徹底して冷酷で残忍無比である。
しかも、金正男暗殺では致死性の高い神経剤ⅤⅩを使用したが、昨年5月、朝鮮労働党大会でⅤⅩやサリン、マスタードガスなどの化学兵器を5000トンも保有していると公言、化学兵器の使用も全くためらわないことを金正男殺害で証明した。
⑤金正恩体制になってから、北朝鮮は国内向けのプロパガンダで核兵器の抑止力をしきりと強調し、核戦争、化学兵器の使用を公言しており、その歩みは止まりそうにはない。
⑥ 金正日時代にはまだ、外交交渉や対話で話し合う余地を残していたが、金正恩は核開発・強硬路線1点張りで、交渉について全く触れてず、話し合う余地を残しておらず、金正日よりもはるかに危険である。条件次第では北朝鮮が自発的に核兵器を手放すと期待することは、もはや不可能な段階に来ている。
⑦さらに、この状況を悪化させたのは、韓国内の政治的混乱で、最悪のタイミングで起きた。3月10日、朴槿恵大統領の能免が決定した。朴のスキャンダルを受けて韓国政界では地殻変動が起こっており、5月9日投票の大統領選挙で北朝鮮に対して融和的な左派系の政権の「共に民主党」の文在寅前代表が誕生する可能性が高まった。
文在寅次期大統領となれば、対北朝鮮政策が融和路線に傾き、日米韓3国での抑止力強化にブレーキをかける。今は閉鎖されている開城工業団地の操業再開、THAADの配備の見直し「従軍慰安婦」を含む歴史問題で日本政府に蒸し返しを迫り日米間に大きな亀裂を生じさせる可能性が大きくなってきている。
———————————————————-
トランプ政権が画策する対北朝鮮「静かな先制攻撃」の全容 「発射の残骸」計画をご存じか http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51395
アメリカは北朝鮮をすぐには空爆しない~米中首脳会談から見えたこと 日本人は、二つの点を誤解している
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51439
強い米国がいよいよ始動、北朝鮮問題にも着手
もはや惰眠を貪ることができなくなった日本は何をすべきか
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/49669
専守防衛から「積極防衛」への転換を
被害を前提にする防衛戦略では立ち直れない
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/49666
関連記事
-
日中北朝鮮150年戦争史(4)日清戦争の発端ー陸奥宗光『蹇々録』で、中国との交渉は『無底の釣瓶(つるべ)を以て井水をくむが如く、何時もその効なく』(パークス英公使)ー『話せばわかる』ではなく「話してもわからない」清国とついに武力衝突へ
日中北朝鮮150年戦争史(4) 日清戦争の発端ー陸奥宗光『蹇々録』で、中国との …
-
日本経営巨人伝⑫大沢善助ーーーわが国電気事業の先駆者・大沢善助の波乱万丈人生
日本経営巨人伝⑫大沢善助 わが国電気事業の先駆者・大沢善助 <波乱 …
-
【CEATEC JAPAN 2013】4K、8K高精細テレビからスマートデバイス、次世代 のモビリティが体感できるイベント満載①
【CEATEC JAPAN 2013】① 4K、8K高精 …
-
日本メルトダウン・カウントダウンへ(902)『安倍首相の退陣すべきを論じる】③『米WSJ紙「役に立たない一時的救済」』●『増税延期の安倍総理に必要なのは 二枚舌でなく「謝ること」』●『日本の財政は主要リスク、信認喪失なら世界経済に波及=OECD』
日本メルトダウン・カウントダウンへ(902) 『安倍首相の退陣す …
-
『リーダーシップの日本近現代興亡史』(224)/★『世界天才老人NO1・エジソン(84)<天才長寿脳>の作り方』ー発明発見・健康長寿・研究実験、仕事成功の11ヵ条」(下)『私たちは失敗から多くを学ぶ。特にその失敗が私たちの 全知全能力を傾けた努力の結果であるならば」』
』 2018/11/23 百歳学入 …
-
『リーダーシップの日本近現代史』(275)★『日露インテリジェンス戦争を制した天才参謀・明石元二郎大佐』 ロシア革命での情報活動①
2015/02/23   …
-
日本リーダーパワー史(553)「日露戦争の戦略情報開祖」福島安正➂「明石謀略」は英国諜報局が指導し、福島、宇都宮太郎がバックアップした。
日本リーダーパワー史(553) 「日露戦争での戦略情報の開祖」福島安正中佐➂ 明 …
-
『オンライン・日本自主外交論講座』★『TPP,中韓との外交交渉には三浦梧楼の外交力に学べ②』★『交渉はこちらが弱味を見せると、相手はどこまでもつけ上がるが、強く出ると弱る。自主外交のこれが要諦』
2012/11/13 日本リーダー …
-
高杉晋吾レポート(24)ルポ ダム難民⑧ ダム災害にさいなまれる紀伊半島⑧殿山ダム裁判の巻①
高杉晋吾レポート(24) ルポ ダム難民 ⑧ ダム災 …
-
速報(30)『直撃インタビュー動画』今、福島原発はどうなっているのかー元同原発技術者の小倉志郎氏が語る(30分)』●
速報(30)『日本のメルトダウン』44日目 ◎『元技術者が語る福島原発の内部の状 …
- PREV
- ★10『人気記事リクエスト再録』-20世紀に世界で最高にもてた日本人とは誰でしょうかー 答えは「ハリウッドを制したイケメンNo.1, 『ハリウッドの王者』うたわれた早川雪洲」★『映画の都「ハリウッド」を制したイケメン・ナンバー ワンは–「セッシュウ・ハヤカワ」とは何者かー チャップリンを超えた男』●『「働き中毒」「アメリカになじまず」「出稼ぎ労働者の日本人移民」は 「排日移民法、排日土地法」の成立でアメリカから追放され、セッシュウもパリに移った』
- NEXT
- 世界、日本メルトダウン(1032)ー 「トランプの『中国が制御できなければアメリカが 単独でもやるするぞ』と恫喝した理由』ー『『制裁逃れは中国が助ける』(中国が北朝鮮制裁に賛成しながら、陰で制裁回避を支援する実態が国連報告書で明白に』★『 北朝鮮の制裁逃れ、中国が加担 ミサイル調達、金融取引…抜け穴多く 国連報告書で浮かぶ 』