「英タイムズ」「ニューヨーク・タイムズ」など外国紙が報道した「日韓併合への道』⑱「伊藤博文統監の言動」(小松緑『明治史実外交秘話』昭和2年刊)③『陰謀の裏に女性あり』韓国王宮隣のソソタク・ホテルが陰謀の策源地」
2015/09/10
「英タイムズ」「ニューヨーク・タイムズ」など外国紙が報道した「日韓併合への道』の真実⑱
「伊藤博文統監はどう行動したか」(小松緑『明治史実外交
秘話』中外商業新報社, 昭和2年刊)より)③
『陰謀の裏に女性あり』ー韓国王宮の隣に
ソソタク・ホテルという外人専門旅館
があり、ここが陰謀の策源地となっていた。
東洋通の米外交評論家として有名なジョージ・ケナン
は、朝鮮事情を視察に来た時は、光武帝(朝鮮王・高宗のこと)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E5%AE%97_(%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E7%8E%8B)
に対して随分無遠慮な批評を下して、
『韓国王は、朝鮮人独特の陰謀性を持っている上に、赤児の如く無神経で、ボーア人の如く執拗で支那人の如く蒙昧で、そうしてホッテントット人の如く虚栄心に満ちている男だ。』といい、更に伊藤統監の人格を推称した上に、
『伊藤公のような公正を貴ぶ文明流の政治家は、きっとこの無節操な利巧者に籠絡されるに違いない』と予言したが、この予言は不幸にして事実に的中し、保護制度実施後間もなく、光武帝(高宗)は陰謀の中心となって忠実な伊藤統監を翻弄し始めたのである。
著者は、前後十年にわたって幾度も光武帝に謁見し、またその言動を注視する機会を得たのであるが、帝は慈眼豊頬、挙止典雅、如何にも寛仁大度の君主のように見えたが、何分にも伊藤が統監として京城(ソウル)に往った時には既に四十三年という長い星霜を波瀾多き政海に過ごし、別けても実父大院君一派
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%88%88%E5%AE%A3%E5%A4%A7%E9%99%A2%E5%90%9B
と閔妃一族
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%94%E5%A6%83
との中間に介在して、奸計詐略(かんけいさくりゃく)=悪だくみ他人をおとしいれる計略=の渦中に浮沈して来られたために、良心は荒み分別は乱れ、ただ汲々として一時の婾安為楽(とうあんいらく)=悪がしこさを楽しむこと=にのみ屈託して居られたのである。
かくて加えて、帝の周囲には、自己の利害にばかり没頭して、国家の体戚(対面のこと)などをてんで念頭に置かな宦官雑輩(かんがんぎつばい=https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%A6%E5%AE%98
が多く居たし、また韓人策士の背後には不義の利得を漁ろうとする外国人の有象無象が控えていたので、韓延があたかも伏魔殿のように思われたのも無理はなかった。
王宮の隣にソソタク・ホテルという外人専門の旅館があった。
その主人はソソタク嬢というドイツ人でき緻(きりょ)は余り好くなかったが、なかなかの才物で、始終宮中に出入し、王妃はいうまでもなく、国王にまでも案内なしで近寄ることのできるほど重宝がられていた。
随って王室と外人との連絡はもちろん、運動費の取次に至るまで大抵彼女の手を経ないものはなかったので.その勢力はすばらしいものであった。彼女の経営に係るソソタク・ホテルが自然に陰謀の策源地となっていた。
あらゆる陰謀の裏には女性ありというが、取り別け牡鶏(ひんけい)=おんどり=晨(しん)『雄鶏が時を告げて泣くこと』する朝鮮の事とて、王妃・厳氏はこのソソタク嬢と相呼応して女の浅智恵から事態を.バットよりウオーストに導いて行ったのである。
伊藤公が光武帝に謁見する時には、生母・厳妃が必ず後の幕内に潜んでいて、丁度芝居の黒補(黒子のこと)が台詞(セリフ)を教えるように、国王の応対の遣ロを小声で指図するのを例としていた。
もし国王が余り不利益な返答でもしようものなら、夢中になって大声で叱りつけることさえたびたびあった。これは、厳妃ばかりでなく、前后閔妃などはそれよりも一層酷く、自身出しゃばって閔族の大臣等を操縦して、摂政気取りの大院君を排斥したため、とうとう大院君が怒り出し、君側の奸を除くとて、日本壮士を侵攻して荒療治をした事があった。(それが世にいう閔妃暗殺事件である。)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%99%E6%9C%AA%E4%BA%8B%E5%A4%89
厳妃は閔妃ほど露骨に政治に干渉しなかったが、ソソタクという外国人の相棒があったので、その陰謀は国際的重大味を帯びるようになったから、その害毒はかえって深酷であった。
つづく
関連記事
-
日本リーダーパワー史(635)日本国難史にみる『戦略思考の欠落』(28) 『川上操六の日清戦争インテリジェンス①「英国の文明評論家H・G・ウェルズは明治日本は『世界史の奇跡』 と評価」。そのインテリジェンス・スターは川上操六である。
日本リーダーパワー史(635) 日本国難史にみる『戦略思考の欠落』(28) …
-
人気記事再録『「新聞と戦争」の日本史』<満州事変(1931年)から太平洋戦争敗戦(1945)までの戦時期の新聞>
2009/02/10 「戦争と新聞」を検証する 講演録 1995年2月15日 …
-
日本リーダーパワー史(837)(人気記事再録)『明治維新150年』★『日露戦争勝利の秘密、ルーズベルト米大統領をいかに説得したかー 金子堅太郎の最強のインテジェンス(intelligence )⑨終』★『日英同盟なのに英国は日本のために働かない』●『ポーツマス講和条会議始まる』★『大統領に条約案をみせて相談、ー『償金やめて払い戻し金に』●『談判決裂を心配したル大統領―3人委員会をつくる』
<日本最強の外交官・金子堅太郎⑨> ―「坂の上の雲の真実」ー 『 …
-
梁山泊座談会『若者よ、田舎へ帰ろう!「3・11」1周年――日本はいかなる道を進むべきか④終』『日本主義』2012年春号
《日比谷梁山泊座談会第1弾》 超元気雑誌『日本主義』2012年春号(3月15日発 …
-
下村海南著『日本の黒幕」★『杉山茂丸と秋山定輔』の比較論
2003年7 月 前坂 俊之(静岡県立大学教授) 明治国家の参謀、明治政府の大物 …
-
速報(420)日本のメルトダウン●『「あれだけやっても傍流だった」元ドコモ夏野氏』●『安倍首相、近隣諸国の神経を逆なで』
速報(420)日本のメルトダウン ●『「あれだけやって …
-
日本リーダーパワー史(367) 日本占領から日本独立へ ,マッカーサーと戦った日本人・吉田茂と白洲次郎(1)
日本リーダーパワー史(367)   …
-
「Z世代のための『人生/晩節』に輝いた偉人伝』★『日本一『見事な引き際の『住友財閥中興の祖・伊庭貞剛の晩晴学②』★『〝晩成〟はやすく〝晩晴″は難し』★『真に老いに透徹した達人でなければ達し得ぬ人生最高の境地こそ〝晩晴〟である』
有害な …
-
『Z世代のための米大統領選連続講座⑱』★『米大統領選挙直前、緊急情報!(11月5日)』★『最後の世論調査結果では両者は「横一線」僅差で並ぶ!』
逗子なぎさ橋珈琲テレワークー「北斎流富士山ウオッチ」(11月5日am700) 前 …