前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

終戦70年・日本敗戦史(110)日本兵はなぜ「バンザイ突撃」「玉砕」「餓死」など 「死んでも戦った」のか。その秘密は日本兵残酷物語「戦陣訓」と「内務班」にある②

   

                                                       終戦70年・日本敗戦史(110)

日本兵はなぜ「肉弾突撃」「バンザイ突撃」「玉砕」「特攻」

「餓死」など「死んでも・死んでも戦った」のか。その秘密は

「戦陣訓」と「内務班」の日本兵残酷物語にある②

内務班での日常化した「暴力・リンチ訓練」で上官の命令に

絶対服従の非人間的な殺人マシーンに仕立て上げられた。

外国人捕虜の虐待、虐殺、日本兵の大量死、餓死、虐待には

「生きて帰れない、死を強制された兵士への人権無視にあった。

この狂信的集団マシーン陸軍の大暴走が「大東亜戦争の悲劇」である。

花森安治の<一銭五厘の旗>

http://www.japanpen.or.jp/e-bungeikan/guest/publication/hanamoriyasuji.html
“一銭五厘”について、今度はひとつの詩をご紹介しましょう。

雑誌「暮らしの手帖」の編集者だった花森安治が敗戦後間もなく書いた「見よぼくら一銭五厘の旗」の一部です。N

軍隊というところは ものごとを おそろしく はっきりさせるところだ
星一つの二等兵のころ 教育掛りの軍曹が 突如として どなった
貴様らの代りは 一銭五厘で来る 軍馬は そうはいかんぞ
聞いたとたん あっ気にとられた しばらくして むらむらと腹が立った
そのころ 葉書は一銭五厘だった
兵隊は 一銭五厘の葉書で いくらでも召集できる という意味だった
(じっさいには一銭五厘もかからなかったが……)
しかし いくら腹が立っても どうすることもできなかった
そうか ぼくらは一銭五厘かそうだったのか
〈草莽(そうもう)の臣〉〈陛下の赤子(せきし)〉〈醜(しこ)の御楯(みたて)〉

つまりは〈一銭五厘〉ということだったのか
そういえば どなっている軍曹も 一銭五厘なのだ
一銭五厘が 一銭五厘をどなったり なぐったりしている
もちろん この一銭五厘は この軍曹の発明ではない
軍隊というところは 北海道の部隊も鹿児島の部隊も

おなじ冗談を おなじアクセントで 言い合っているとこ

「麦と兵隊」

自国の兵隊さえ人間扱いしない国が、他国を攻めたらどうなるか。ネットウヨたちの想像力欠如はもはや病的。

http://www.asyura2.com/0601/asia4/msg/480.html

「兵隊いじめ 」(法治国家ではなく、軍国暴力戦争国家の実態)

わたしが陸軍に徴集されたのは戦争末期で、内地の防衛にあたっていたのですが、もう2~3年早く生まれていましたら、どうなっていたか知れません。MLで兵隊いじめが話題になっていますので、横レスで失礼ですが、いじめにあった新兵(初年兵)のわたしの体験談を、回顧録から抜粋してご披露します。ただし、兵営に居住でなく国民学校(小学校)が兵舎に使われていました。
夕食後は、自由時間で身の回りを整理したり、雑談したりの憩いのひと時であるが、きまって頃合を見図らって初年兵整列がかかる。「今日の訓練のザマはなんだ」「それでも帝国軍人か」と鉄拳制裁が始まる。反抗的な目付きをしょうものなら、突き飛ばす、足で蹴りつける。暴行は消灯前の点呼まで続く。隣でも始まったらしく怒号が聞こえてくると、下田班長は後を三年兵にまかせて、隣へ殴りに出かけてゆく。「貴様ら班長殿に申し訳ないと思わんか」と下田の悪の声がしてくる。隣の班長も迷惑なことである。

ある晩、T上等兵から「伍長殿のお呼びだ」といわれて、下士官室へ行った。「俺は知らんぞ」と言われて急いで戻ったら、鉄拳制裁中。列に加えられ、したたか殴られた。「せっかく出してやったのに、飛んで帰ってくるとは、しようがない奴だ」と翌朝、上等兵に言われた。

新兵いじめには、古兵にとって楽しめる伝統的なメニューがある。寝台の上を乗り越え、次の寝台の下をくぐり抜け、上下上下を繰り返しながら、休みなくホーホケキョと鳴かせる「鶯の谷渡り」。柱に滑り落ちないように抱きつかせ、ミーンミーンと鳴かせる「蝉」、「今年の蝉は鳴きが悪いなあ」とからかう。

もっとも広く知られているお仕置きは、銃の手入れ不良に課せられる「三八式歩兵銃殿」。銃を面前に捧げて、両腕を前に突き出す。そのままの姿勢で「三八式歩兵銃殿。このたび、わたくしは、あなた様に、まことに申し訳ないことをいたしました。今後絶対に絶対に大切にいたしますので、どうかお許し下さい」と唱えさせる。「許すと返事があったか」「返事はないであります」「返事があるまでお詫びしろ」「はいっ、返事がありました」「ばかっ、銃がしゃべるか」といびられる。腕がしびれてきて骨身にこたえる。

玉砕 ~甦らぬ英霊二百万~ タラワ島・サイパン島

証言『日本軍前線部隊の内実』

軍国美談をぶち醸した内務班

http://www.d8.dion.ne.jp/~judebu/papa/papa4-6.html

 

http://www.d8.dion.ne.jp/~judebu/papa/papa4-7.html

証言『日本軍前線部隊の内実』

新兵いじめーー兵士たちはどのようにして精強な大日本帝国軍人に仕立てられるのか

「内務班」

http://shounen-hei.blogspot.jp/2010/02/blog-post_24.html

恨!
忘れられない初年兵いじめ

http://www.eonet.ne.jp/~k426351t/esv3.htm

 

戦中派「秋元実」戦争を語る

http://www.kachotei.com/gahei2.html

 

日本軍は、初年兵へのリンチが伝統ですか? なぜ

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1353686483

 - 戦争報道

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
★(まとめ記事再録)『現代史の復習問題』★『ガラパゴス国家・日本敗戦史③』150回連載の31回~40回まで』●『『アジア・太平洋戦争全面敗北に至る終戦時の決定力、決断力ゼロは「最高戦争指導会議」「大本営」の機能不全、無責任体制にあるー現在も「この統治システム不全は引き続いている』★『『日本近代最大の知識人・徳富蘇峰(「百敗院泡沫頑蘇居士」)が語る『なぜ日本は敗れたのか・その原因』

★(まとめ記事再録)『現代史の復習問題』★ 『ガラパゴス国家・日本敗戦史③ 』1 …

no image
『日米戦争の敗北を予言した反軍大佐/水野広徳の思想的大転換➀』-『第1次世界大戦でフランス・連合軍とドイツ軍が対峠,70万人以上の戦死者を出した西部戦線随一の激戦地ベルダンを訪れた』

 日米戦争の敗北を予言した反軍大佐、ジャーナリスト・水野広徳 &nbs …

『オンライン講座/ウクライナ戦争と安倍外交失敗の研究 ➂』『プーチン大統領と12/15に首脳会談開催。三国干渉の侵略ロシアと「山県有朋・ロマノフ会談」の弱腰外交でていよくカモにされた②

2016/09/24   日本リーダーパワー史(738)j記事再録 『 …

no image
日本リーダーパワー史(765)ー『今回の金正男暗殺事件を見ると、130年前の「朝鮮独立党の金玉均らをバックアップして裏切られた結果、「脱亜論」へと一転した 福沢諭吉の理由がよくわかる②』★『金玉均や朝鮮独立党のメンバーを族誅(罪三族に及ぶ)して、 家族、親族、一族の幼児まで惨殺、処刑した。福沢は社説『朝鮮独立党の処刑』と題して、過酷、苛烈な処刑を野蛮国と激しく批判した』

    日本リーダーパワー史(765) 今回の金正男暗殺事件 …

no image
明治史の復習問題/日本リーダーパワー史(459)「敬天愛人ー民主的革命家としての「西郷隆盛」論ー中野正剛(「戦時宰相論」の講演録①②③④⑤『明治維新で戦争なき革命を実現した南洲、海舟のウルトラリーダーシップ』★『西南戦争では1万5千中、9千人の子弟が枕を並べて殉死した天下の壮観』

    2014年1月15日  日本リーダーパワー …

『日経新聞(2月10日)は「日銀の黒田総裁の後任に、元日銀審議委員の経済学者、植田和男氏(71)の起用を固めた」とスクープ』★『政治家の信念と責任のとり方の研究』★『<男子の本懐>と叫んだ浜口雄幸首相は「財政再建、デフレ政策を推進して命が助かった者はいない。自分は死を覚悟してやるので、一緒に死んでくれないか」と井上準之助蔵相(元日銀総裁)を説得、抜擢した』

  2019/10/23  『リーダーシ …

Z世代へのオープン歴史講座・なぜ延々と日韓衝突は続くのかルーツ研究⑧』★『1894(明治27)年7月13日付『英国タイムズ』★『(日清戦争2週間前)「朝鮮を占領したら、面倒を背負い込むだけ』★『日本が朝鮮を征服すれば,この国が厄介きわまりない獲物であることを思い知らされる一方,中国にはいつまでも敵意を抱かれることになる』

 2014/09/06 /現代史の復習問題/「延々と続く日韓衝突のルー …

no image
日中韓外交の教科書―1894(明治27)年11月26日 英国「タイムズ」掲載 日清戦争4ヵ月後―『日本と朝鮮―日清戦争の真実』(上)

日中韓外交の教科書―英国タイムズ報道の「日清戦争4ヵ月後―『日本と朝鮮―日清戦争 …

no image
昭和外交史② 日本で最も長い日 1945 年8 月15日の攻防②

1 ―<大日本帝国の最期②>- 前坂 俊之(静岡県立大学国際関係学部教授) To …

no image
世界、日本メルトダウン(1030)ートランプ大統領、習近平主席の注目の米中会談は・『晩餐会の最中に、トランプはシリア攻撃を発表して「北朝鮮を中国が制御できなければ、アメリカが単独で行動するぞ」と恫喝外交ジャブをくりだした』★『金正恩氏殺害も選択肢? 米、ソウル南方に核再配備も検討 特殊部隊を北朝鮮に潜入も 米NBC報道』●『国大といえども戦いを好む時は必ず滅び、天下安しといえども戦を忘るる時は必ず危うし(水野広徳)』

世界、日本メルトダウン(1030)ートランプ大統領、習近平主席の注目の米中会談は …