日本リーダーパワー史(270)歴代宰相で最も人気のある初代総理大臣・伊藤博文の人間性とエピソードについて
ある晩七時頃、室外より「竹越は居るか」と声をかける者があるので、障子を明けて見たら、伊藤が左の肩に手拭を掛けて立っている。室内に請じて座蒲団を出し茶を出すと、「お茶はつまらぬから酒を出せ」ということで、数杯を傾け、市井の雑事より東洋の大局におよび、二三時間も話した上、群鶴舘の女将の案内で浴場に入り、一浴して帰って行った。その挙動の気軽なことは、正に清人の詩に「功名高くして後転(うた)た身を軽んず」とある通りであった。(竹越三叉著『読画楼随筆』)
陛下は、他日国家を治められる方ですから、老臣を召使われますのには、今からお心をお用いにならなくてはいけません」と申し上げたところ、先帝はお喜びで、「伊藤のいうようにしょう」と仰せられました。
一己の利害の相談に行くのでは、頭から叱りつけられるのは当然であるが、「こういう事業を起こせば、国家としてこれだけの利益があると思うがいかがでしょう」と相談する。
伊藤さんは何を尋ねても、立ちどころに意見の立つ人で、分らないことは、すぐに書物を出して来て、調べて教えられる。だから伊藤さんのところへ行って、解決の附かぬ問題などは、ほとんどなかった。しかしまた社会の実情とか、下流社会の状憩というような問題では、私の話を伊藤さんは喜んで聴かれた。多くの人は、伊藤さんくらいわ
それから十日ばかりして伺候したら、公は御機嫌で、「貴公もシガーが好きらしいから、よいシガーうぃ1本分けて遣ろう」といって、一本を割愛せられた。ところがそれを見ると、先日余から贈呈したものだった。公はそれを忘れて、自慢して余に分たれたので
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