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日本リーダーパワー史(208)<日米中興亡の百年の今後は!>―“日本衰退から再生の道はあるのか”

   

日本リーダーパワー史(208)
 
 
<日米中興亡の百年>―
“日本衰退から再生の道はあるのか”
今年は辛亥革命(10/10)から100年、真珠湾攻撃(12/8)
から70
年の歴史転換点ー日本は今後どうなるか。
 
                       前坂 俊之(ジャーナリスト)
 
① 今年は日米中の興亡史100年目の歴史的な転換年→『3・11』で「第3の敗戦』か!
<日本人支援の孫文の辛亥革命(1911)―満州事変(1931)―日米戦争(1941)-日本敗戦(1945)-中華人民共和国(1949)-日中国交正常化(1972)-鄧小平改革開放路線(1978)-日本の1人当りGDP世界一(1993)-中国GDPで日本を抜く(2010)―→2020年には中国が米国を抜き世界一へ、日本は6位へ転落
② 文明、国家の興亡サイクルは約30年~80年(『勝者敗因を秘め、敗者勝因を蔵す』
③ 中国インド新興国躍進、EU,米国の没落のグローバリゼイションで、「3・11日本敗戦」はすでに不可避の情勢にある。
今こそ30年先の日本復活をめざす長期的戦略が必要。
 
3・11による政治的混乱、リーダーの不在を見るにつけ、明治のリーダーの偉大さ
が身にしみる。歴史を通じて「日本病」の
正体とその処方箋を考える。
 
④ 明治のリーダーは20歳代の青年、最下級の武士、列強の植民地にされる危機感より鎖国から開国へ。学問あり(学歴なし)、修羅場の体験、行動力。外国を必死に学び、海外留学した。お雇い外国人(3千人)から西欧の制度、技術を導入。植民地にならないよう必死の近代化、国家戦略―『富国強兵』『殖産振興』に取り組んだ。
⑤ 『坂の上の雲』の実現=中国の中華思想(華夷秩序)、朝鮮は小中華で日本を蔑視。
西欧の侵攻、特にロシアに共同で対抗しようと訴えても聞き入れず、朝鮮の支配をめぐって対立、日清戦争(1893)へと勃発した。
⑥ 当時の世界は弱肉強食、帝国主義、植民地獲得戦争中。『砲艦外交』「恫喝外交」、ロシアは『南方志向』『不凍港』を求めて中国、朝鮮を狙い日本との交渉を一切無視。
 
⑦ 日清戦争(明治27年・1894)10年後の日露戦争(同37年・1904)でロシアになぜ弱小貧乏国・日本は勝てたのか。
軍事力・国力差10倍の巨人と子供の戦争。日清戦争以後、臥薪嘗胆((10年間)、日露戦争を想定して「国家戦略」で軍事力を増強した(今回の原発事故はこの逆に想定外を連発、リスク管理を怠った。日米戦争も同じ想定外の敗戦。<日本病①>
 
⑧ 長期的なトップリーダー作りに成功。陸軍は川上操六(参謀総長)、桂太郎(首相・陸相)、海軍は西郷従道、山本権兵衛のコンビが人事抜擢,養成を行なった。高橋是清の外債募集の成功。当事の国家予算の5倍の借金。ウラジオストック(東方を征服せよ)の意味。シベリア鉄道の開通(1904)前に先手必勝で開戦した。
⑨ 最大の勝因はインテリジェンス(智慧、情報、諜報、スパイ)にある。陸軍参謀総長・川上操六が最大の殊勲者だが、忘れ去られている。自らモルトケドイツ参謀総長に弟子入り、福島安正、明石元二郎、宇都宮太郎、田中義一、広瀬武夫、荒尾精、花田仲之助などの優秀な情報将校を養成し、ヨーロッパ、ロシア、中国、満州に配置し諜報網を張って、情報作戦を展開、後継者を育成していた。<日本病②>
 
⑩ 日本海海戦は当時最新の無線技術・IT技術による世界海戦史上、空前の勝利。アジアに張り巡らせたインテリジェンス網の情報・謀略・妨害の勝利。軍事力と情報力の一体化で、奇跡的な勝利だ、実はあらゆリスク想定をして、IT技術完璧に使いこなしたインテリジェンス(情報戦略)の勝利であることが忘れ去られている。<日本病③>
⑪ 「戦争とは外交の一手段である」。日英同盟など外交の勝利―金子堅太郎のルーズベルト工作、日英軍事協定は情報諜報の交換、米国、ルーズベルト大統領は日本応援、ポーツマス講和を斡旋した。日本の外交勝利。外交とはインテリジェンスの結晶、外交音痴が国を潰す。今は国家戦略・インテリジェンス機関がない国<日本病④>
 
⑫ 太平洋戦争は全くこの逆。勝ちにおごった(日露戦争後と同じ。日中戦争では『中国政府は相手にせず』と外交を自ら拒否、泥沼の大陸に大軍を派遣して、ニッチもサッチモいかなくなった。(北朝鮮交渉、国の借金が1千兆円を突破も同パターン)<日本病④>
⑬ 戦後の世界第2の経済大国、膨大な公共土木事業(戦艦大和の大艦巨砲主義)、
20世紀の大量モノづくり製造国家から21世紀のIT情報国家に転換できなかった。
⑭ 3・11も日本の原発技術は世界一という思い上がり、想定外という思考の未熟さ、異論を排する原子力村体質+自然災害+政治災害=「第3の敗戦」<日本病⑤>
⑮ 日本はもともとガラパゴス国家(世界唯一の例外国家)日本の特徴は島国、ほぼ単一民族・日本語。無宗教・均一国家。世界の大部分は大陸・多民族多言語・他宗教・共生国家。開国し,多民族共生国家に脱皮できなければ日本は死<日本病⑥>
 
⑯ 4重苦を克服できるのかー世界史上初の超高齢化・人口減少国家。1千兆円に上る借金の国家倒産迫る、若年労働力の減少、
原発事故収束の長期化。地球環境異変、自然災害激増―を突破するために明治のリーダーのインテリジェンスに学べ。
 
結論
逆転の土壇場力こそ『孫子の兵法』<インテリジェンス>
 
★孫子の兵法 「彼を知り、己を知れば百戦あやうからず」「彼を知らず、己を知れば一たびは勝ち、一たびは負ける」「彼を知らず、己も知らざれば、戦うごとに必ず敗れる」
★栄枯盛衰の歴史の要諦―『勝者敗因を秘め、敗者勝因を蔵す』
☆(易経)『窮すれ変じ変ずれば通ず通ずれ久し』―
逆転力を発揮せよ!
 
 
 
関連資料料デ―ター、図表
<2050年の世界の人口分布>
2040年のGDPは中国がトップ、日本は6位で、中国の7分の1へ
          各国の借金残高(GDO比)日本は最悪
 
 
 
世界のGDPに占める主要国の割合(2030年)
 
 
爆発的な増加を見せる中国のネット買い物利用者
 
①2008年 1.9(兆円)132%増加率
②2012年 11.9(兆円)
①2008年  50(兆円)
②2012年 180(兆円)
 
 
 
日本※1
中国※1
人口
1.3
13億(地球上5人に1人)
年収1000万円以上人口
750万(5.7%)
1500万(1.2%)
外貨準備高(兆ドル)
1※3
2.4※4
インターネット人口
8000万(62%)
4.4億(34%)
EC市場※2
150兆円
52兆円(180兆円2012年)
※1:2007年データ ※2:EC: eコマース、電子商取引、 インターネットを通じて物品の売買や決済を行うこと ※3:2008年10月データ ※4:2009年12月データ
 
 
 
日本の食糧自給率は最低(40%)
 
 
エネルギー自給率(日本は最底4%)
 
 
 
 
 
国際比較・日本のガラパゴス指数
日本人を幸せにしない日本というシステム=ガラパゴスジャパン
 
◎<外貨準備高は中国トップ、日本は2位>
1位   中国
2位   日本
3位   EU
4位   ロシア
5位   台湾
6位   韓国
7位   ブラジル
8位   シンガポール
11位  フランス
16位  英国
21位  米国
 
●<ODAは大幅減で世界5位に>
日本は1990年代初め、世界最大のODA拠出国であった。しかし、この10年で、ODA予算は急激に減少し、先進国では世界5位に後退した
 
●<国の負債、借金は世界最悪の1位>
GDP比177.3%(2005年)。2位ギリシャがGDP比124.2%、アメリカが61.8%、韓国24.9%。いかに日本ひどい財政か。崩壊寸前?毎年30兆円以上の借金が続く。GDP比6%ずつのアップ。
   所得の格差、不平等度(ジニ係数)…所得や資産の分配の不平等さの指標は日本11位>
トップからメキシコ、トルコ、ポーランド、米国、ポルトガル、イタリア、ギリシャ、ニュージーランド、スペイン、英国、次が日本11位。ドイツは16位、フランス17位。スウェーデン25位、デンマーク26位。平等系の国は北欧。
 
○<自動車保有台数は2位>
1
位アメリカ、2位日本。以下、ドイツ、イタリア、英国、フランス、ロシア、中国です。日本、車大国。道路予算減らせない訳だ。自動車利権国家?
人口減少社会・縮小する日本?
<平均寿命は男女総合で世界一>
男女総合では82,6でトップ、男性は79で3位、女性は86,1で10年連続で世界一。
<合計特殊出生率は184位で最下位>
一人の女性が一生に生む子供の数を示す。世界平均は2.55で日本は1,27で184位(195ヵ国中)米国は127位で2,05
 
<人口増加率は最下位207位>
全世界の平均増加率は1.17%で。一年間に人口が4%ずつ増加する国は、18年後には人口が2倍になる。日本はー0,02で世界(230)中207位で、最下位グループ。
 
女性社会進出度は先進国最低、33位女性国会議員の割合は7.3%(1位のスウェーデンの45.3%)、女性国家公務員の課長職以上の割合も1.4%。(03年版「男女共同参画白書」)
 
<ジェンダー・エンパワーメント指数は38位>(女性の社会参画度)は日本38位((78ヵ国中)と開発途上国並み、『女性が能力を発揮する機会は十分でない」(『人間開発報告書2004年版』より)
世界男女格差報告 (Global Gender Gap Report 2006)では日本は79位>
115ヵ国で1位はスウェーデン、2位ノルウエー、米国22位、中国63位、韓国92位、
若者に住みにくい、生きづらい日本>
日本、韓国、米国フランスの4カ国の中高生を比較すると、いずれも自分自身、家庭生活、学校生活、文化などの満足度は最低。日本青少年研究所2000年7月調べ)
自分自身「全く不満、満足でない」31.1%(最下位)
家庭生活「全く不満、満足でない」20.2%(最下位)
学校生活 「全く不満、満足でない」27.1%(最下位)
文化・余暇「全く不満、満足でない」19.(最下位)
友達関係 「全く不満、満足でない」 8.6%(第3位)
社会全般 「全く不満、満足でない」36.7%(最下位)
 
情報化指数は?
<インターネット普及率は16位>
1位はオランダ(88,8%)3位ニュージーランド、9位は韓国65%、11位英国、14位米国、日本は16位(58%)
ブロードバンド普及率日本は14位>
1位デンマーク、2位オランダ、3位アイスランド、4位韓国、5位スイス、以下、ノルウェー、フィンランド、スウェーデン、カナダ。北欧はITに強い?
 
<大学の世界ランキングは東大17位>
教育は学力低下、大学の世界ランキング、1位ハーバード、17位東大、25位京大
英語力は世界の110位
TOEFLの平均得点です。109位ハイチ。日本と110位の同順位でモンゴル、オマーン。先進国中、最低といってよいでしょう。これが日本の国力、地位をあらわし未来を暗示している。
 
科学技術リテラシー13位>
日本の大人の理解度、世界17国中、13位。1位はスウェーデン。以下、オランダ、フィンランド、デンマーク、米国、英国、フランス。技術立国危うし? 

●<国外からの移住者(国際化、民族の多様性)は28位>
1位はルクセンブルク、2位はスイス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、29位が韓国、30位メキシコ。ちなみにアメリカ8位。
 
<報道の自由・世界報道自由ランキングでは日本は37位>
1位はノルウエー、5位はフィンランド、イギリス(24)、台湾(33)米国(48)、中国(163)、北朝鮮(最下位168
日本の順位は低いが、その理由として記者クラブ制度により外国人ジャーナリストやフリージャーナリストによる情報のアクセスが妨げられていること。
 
●グローバルメディアでない日本の新聞・テレビの大崩壊=広告費の落ち込みで。テレビ、新聞は淘汰される新聞発行部数は世界一>
1
位日本。以下ノルウェー、フィランド、スウェーデン。新聞発行数のみ、なぜか。日本独自の宅配システムと再販制、特殊指定という、規制が新聞部数を支えています。報道の自由度世界51位と比べ、何かアンバランス。不思議?政府に保護されていやしませんか? 新聞、出版、それにテレビ局!
 
<世界平和度指数ランキングは5位>
1位はアイスランド、2位はデンマーク、ノール上、ニュージーランド、韓国32、中国67米国97、
 
<世界に最も「良い影響」を与えている日本>
米メリーランド大と英BBC放送との共同世論調査結果。逆に最も悪影響を与えている国は、核問題が国際社会の反発を招いているイランで、次いで米国。
日本は、調査した33か国中31か国で「良い影響」が「悪影響」を上回りました。日本は「悪影響」を与えていると評価した2か国とは、中国と韓国でした。(08年3月)
 
日本人を幸せにしない日本というシステム=ガラパゴスジャパン 
日本の幸福度は世界90位>イギリスの研究者の幸福度マップで(1)良好な健康管理(2)高い国内総生産(GDP)(3)教育を受ける機会(4)景観の芸術的美しさ(5)国民の強い同一性、などを比較して“国民が生活に満足しているかどうか”をランキング、1位デンマーク、2位スイス、3位オーストリア。日本は90位で、世界178カ国の中で真ん中以下と開発途上国以下。1ちなみに8位 ブータン23位 米国35位ドイツ41位 英国62位 フランス76位 タイ
●<別の幸福度調査は世界で43位>米国の「World Values Survey」の「幸福度調査」( 1981年以来、世界97カ国・35万人から集めたデータを分析)では、1位はデンマーク2位はプエルトルコ、日本は約100カ国中43位という結果が出ている。
 

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