前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

速報(214)『日本のメルトダウン』ー『脱原発世界会議』 『肥田舜太郎氏(広島被曝医師・94歳)の『内部被曝の警告』

   

速報(214)『日本のメルトダウン』

『「脱原発世界会議」』
 
肥田舜太郎氏(広島被曝医師・94歳)の『内部被曝
全身衰弱「ぶらぶら病」)の警告
 
                                               前坂 俊之(ジャーナリスト)
●『特集ワイド:被爆医師は今も闘う 死ぬほどだるいと訴える全身衰弱「ぶらぶら病」、
福島で出ても不思議はない』
●「脱原発世界会議」での肥田舜太郎氏(94歳)の講演概要

1945年にわたくしは軍医として広島陸軍病院に勤務し、原爆の日は、たまたま午前2時に6キロ先の辺坂村に往診して、原爆による即死を免れました。
そのかわり逃げてきた多数の被ばく者の救急医療を行う事になりました。
市内で即死を免れた者も、火傷や怪我に加えて、まぶた、鼻、口、肛門,陰部からも出血し、頭の毛が全部抜け落ちるという急性放射能症で死んでいきました。
当日広島におらず、原爆には合わなかったけれども、爆発後数日以内に市内に入り、救援活動や肉親捜しをしたものが、俗に言われたぶらぶら病というものを発症し、数十年間、「あなたには病気はない」とか、「ノイローゼだ」とか、ひどい場合には「仮病」と言われて悩みぬきました。
 

日本政府は1957年と1968年の2回に渡り、いわゆる原爆日本と言われた援護の法律を作り国による被ばく者の援護を遅まきながら始めました
しかし、国は二つの法律が最高の補償を定めた認定被爆者から、内部被ばく者を除外するなど、法律制定から35年間、内部被ばく者を差別し続けてきました。
福島原発は広島原爆のウラニウムと長崎原爆のプルトニウムを混ぜたプルサーマルを使用しています。事故からの放射線被害を受ける人たちが、広島と長崎で被爆者に生じたのと同じ症状が起こってくるに違いないと、医師である私は推定しています。
結局、福島原発からの放射線は3月15日の大量放出から、約300日間ずーっと続いていて、すでに日本列島の隅々まで、広範囲に飛散していると推定されます。


微量でも危険な放射線の内部被ばくのことを思うと、原発を廃炉にして放射線を完全に止めないかぎり、ホットスポットがどこに現れても不思議ではない。
疎開や放射線の無い、汚染の無い食材の入手は、もはや無意味になっていると思われます。厳密に言えば、安全な場所は、日本にはもうないのです。
「どうしたらよいか」わたくしは相談を受けます。

私は被ばく者のための医師として、被ばくの後遺症にならずに長生きする生き方を、30年間考え、指導してきました。


◎【被曝医師・肥田舜太郎さんが語る『真実の原子力』

それは、自分が自分の命の主人公になって、親からもらった免疫の力を守り、
ひたすら健康に生きるよう、必死に努力する事しかないと思っております。
人類は地球上に生まれ出た時、明かりもなければ火も持っていませんでした。
太陽とともに起き、太陽が沈むとともに寝る。そういう生活を何千万年も続け、自然放射線や紫外線から命を守る免疫を作ってきました。
その基本の早寝早起きの健康の大原則を愚直に守る事が、親から引き継いだ免疫力を維持して病気を防ぐ唯一の道であるとわたくしは確信しています。
わたくしの話しの結論。人間は、放射線を安全に操作することはできません。
ですから、原発も核兵器もなくして、「安全な地球に住む」という事しかないわけです。


 - 現代史研究 , , , , , , , , , , ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
『リーダーシップの日本近現代史』(62)記事再録/『金正男暗殺事件にみる北朝鮮暗殺/粛清史のルーツ』福沢諭吉の『朝鮮独立党の処刑』(『時事新報』明治18年2月23/26日掲載)を読む➀『婦人女子、老翁、老婆、分別もない小児の首に、縄を掛けてこれを絞め殺すとは果していかなる国か。』『この社説が『脱亜論」のきっかけになり、日清戦争の原因ともなった

    2017/02/20 &nbsp …

『安倍・トランプ蜜月外交を振り返る①』★『日本リーダーパワー史(979)ー『トランプ米大統領は2019年5月25日夕、令和初の国賓として来日した』★『140年前、日本初の国賓として来日したグラント将軍(元米大統領)が明治天皇にアドバイスした内容とは何か(上)』

    2019/06/16 日 トラン …

no image
『リーダーシップの日本近現代興亡史』(227)/『日米戦争の敗北を予言した反軍大佐/水野広徳(下)』-『その後半生は軍事評論家、ジャーナリストとして「日米戦わば、日本は必ず敗れる」と日米非戦論を主張、軍縮を、軍部大臣開放論を唱えるた』★『太平洋戦争中は執筆禁止、疎開、1945年10月に71歳で死亡』★『世にこびず人におもねらず、我は、わが正しと思ふ道を歩まん』

 2018/08/20 /日米戦争の敗北を予言した反軍大佐、ジャーナリ …

no image
世界/日本リーダーパワー史(931)-(重要記事再録)日中韓パーセプションギャップの歴史(1)『日中韓150年戦争史の原因を読み解く(連載70回中1ー20回まで)★『申報、英タイムズ、ルー・タン、ノース・チャイナ・ヘラルドなどの外国新聞の報道から読み解く』●『朝鮮半島をめぐる150年間続く紛争のルーツがここにある』

日中韓異文化理解の歴史学(1)(まとめ記事再録)『日中韓150年戦争史の原因を読 …

no image
片野勧の衝撃レポート㉕ 太平洋戦争<戦災>と<3・11>震災 ー第4の震災県青森・八戸空襲と津波<2>

   片野勧の衝撃レポート 太平洋戦争<戦災>と<3・11> …

2025年は太平洋戦争敗戦から80年目となる。今後1年間、日本終戦80年史を振り返り、断続的に連載する。「終戦」という名の『無条件降伏(全面敗戦)』の内幕②

2015/07/16 記事転載  終戦70年・日本敗戦史(111) 戦 …

『昭和珍ジョーク集①」★『「大怪物」「千年に一人」「巨人」、山師、逆賊、狂人、大天才、大予言者と評された大本教の開祖・出口王仁三郎の奇想天外・言動録」

  2010/02/08  日本風狂人伝(28)記事再録 & …

no image
『リーダーシップの日本近現代史』(142)再録★『異文化コミュニケーションの難しさ― 「中華思想」×『恨の文化』⇔『ガマン文化』の対立、ギャップ➃『『感情的』か、論理的か』★『中国の漢民族中心の「中華思想」華夷秩序体制)」 ×韓国の『恨の文化』(被害妄想、自虐 と怨念の民族的な情緒)⇔日本の『恥の文化』『ガマン文化』 『和の文化』のネジレとギャップが大きすぎる』

2014/06/17  /月刊誌『公評』7月号の記事再録 中国の漢民族 …

no image
クイズ「坂の上の雲」(日露戦争の原因となった満州・韓国をめぐる外交衝突)

クイズ「坂の上の雲」(日露戦争の原因となった満州・韓国をめぐる外交衝突) &nb …

no image
大阪地検特捜部の証拠改ざん事件を読み解く④死刑・冤罪・誤判事件ー30年変わらぬ刑事裁判の体質②

大阪地検特捜部の証拠改ざん事件を読み解くために④   裁判官・検事・弁 …