前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

速報(242) 近藤駿介委員長の最悪のシナリオ「福島第1原子力発電所の不測事態シナリオの素描」全文』公開

   

速報(242)『日本のメルトダウン』
 
内閣府原子力委員会の近藤駿介委員長が作成した昨年
3月25日付の最悪のシナリオ「福島第1原子力発電所の
不測事態シナリオの素描」全文
 
前坂俊之(ジャーナリスト)
 

原発事故から2週間後の3月25日、菅首相の要請で作成されたという近藤駿介原子力委
員長による「事故の拡大で170km圏内強制移住」という「最悪シナリオ」の存在が、
ようやく昨年末に報道されました。
内閣府より開示を受けて入手したこのシナリオの原文が、あるHPにUPされていますの
でお知らせします。
これをかみ砕いて広く知らせることが重要だと思います。

◆これこそが、東京新聞だけが報道していた、政府の驚愕した「3月末のシミュレー
ション」だと思われます。
下記HPのトップからアクセスできます。

http://www.asahi-net.or.jp/~pn8r-fjsk/contentFrame.htm
シナリオのURLはこちらです。パワーポイントのみで、15ページあります。

http://www.asahi-net.or.jp/~pn8r-fjsk/saiakusinario.pdf

●【最悪シナリオを封印】 菅政権「なかったことに」 

大量放出1年と想定  民間原発事故調が追及


 公文書として扱われず
 東京電力福島第1原発事故で作業員全員が退避せざるを得なくなった場合、放射性物質の断続的な大量放出が約1年続くとする「最悪シナリオ」を記した文書が昨年3月下旬、当時の菅直人首相ら一握りの政権幹部に首相執務室で示された後、「なかったこと」として封印され、昨年末まで公文書として扱われていなかったことが21日分かった。複数の政府関係者が明らかにした。

 民間の立場で事故を調べている福島原発事故独立検証委員会(委員長・北沢宏一(きたざわ・こういち)前科学技術振興機構理事長)も、菅氏や当時の首相補佐官だった細野豪志原発事故担当相らの聞き取りを進め経緯を究明。危機時の情報管理として問題があり、情報操作の事実がなかったか追及する方針だ。

 政府高官の一人は「ものすごい内容だったので、文書はなかったことにした」と言明。別の政府関係者は「文書が示された際、文書の存在自体を秘匿する選択肢が論じられた」と語った。最悪シナリオの存在は昨年9月に菅氏が認めたほか、12月に一部内容が報じられたのを受け、初めて内閣府の公文書として扱うことにした。情報公開請求にも応じることに決めたという。

 細野氏は今月6日の会見で「(シナリオ通りになっても)十分に避難する時間があるということだったので、公表することで必要のない心配を及ぼす可能性があり、公表を控えた」と説明した。


 政府の事故調査・検証委員会が昨年12月に公表した中間報告は、この文書に一切触れていない。

 【解説】検証阻む行為許されず

 東京電力福島第1原発事故の「最悪シナリオ」が政権中枢のみで閲覧され、最近まで公文書扱いされていなかった。危機の最中に公開できない最高機密でも、公文書として記録しなければ、次代への教訓を残すことはできない。民主的な検証を阻む行為とも言え、許されるものではない。

 民主党は2年半前、政策決定の透明性確保や情報公開の促進を訴えて、国民の信を得たはずだ。日米密約の解明も「開かれた政治」を求める国民の期待に応えるための作業だった。
 民間の立場で調査を進める福島原発事故独立検証委員会が文書の取り扱いをめぐる経緯を調べているのも、そうした民主的な視点に根差しているからだ。ある委員会関係者は「不都合な情報を握りつぶしていたのではないか」と指摘する。
 昨年末に中間報告をまとめた政府の事故調査・検証委員会が「最悪シナリオ」に切り込めていないのも問題だ。政府は民間の事故調査を待つことなく、自らが経緯を明らかにすべきだ。 (共同通信)

 

http://www.asahi-net.or.jp/~pn8r-fjsk/saiakusinario.pdf

根本太一記者のいい記事だね。★3↓↓
 
 
 
 

 - 現代史研究 , , , , , , , , , ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
日本メルトダウンの脱出法(546)「防衛を巡り同盟国が米国を非難リスク」(英FT紙)「国益を毀損させ続けてきた東大の重罪軍事」

   日本メルトダウンの脱出法(546)   <2 …

no image
記事再録/歴代最高の経済人とは誰か②ー『欲望資本主義を超克し、21世紀の公益経済学を先取りしたメッセの巨人』~大原孫三郎の生涯①ー『単に金もうけだけの経済人はゴマンとおり、少しも偉くない。本当に偉いのは儲けた金をいかに遣ったかである。儲けた金のすべてを社会に還元するといって数百億円以上を社会貢献に使いきったクラレ創業者・大原孫三郎こそ日本一の企業家

歴代最高の経済人は誰か②ー『大原孫三郎の生涯①   2019 …

no image
『『リーダーシップの世界日本近現代史』(277)★-『35年ぶりに、懐かしのイスラエル第3の都市・ハイファを訪ねました。』★『エルサレムでは偶然、岩のドームの金色屋根に接近し、数名の自動小銃武装の警官からムスリム以外は接近禁止と言われ写真だけは撮りました』

  2018/02/24  『F国際ビジ …

no image
『リーダーシップの日本近現代史]』(19 )記事再録/『韓国併合』(1910年)を外国新聞はどう報道したか①』<『北朝鮮問題』を考える参考記事>

      2012/01/01&nbs …

no image
日本メルトダウン脱出法(877)『支援物資が届かない!熊本が陥った「悪循環」 』●『熊本地震で、善意が「第二の災害」を引き起こさないために』●『「コンビニ3強」の覇権争い激化で 日本のライフラインが壊れる理由』●『「IoT」とは何か、今さら聞けない基本中の基本 モノのインターネットで何がどう変わるのか』

 日本メルトダウン脱出法(877) 支援物資が届かない!熊本が陥った「悪循環」 …

no image
速報「日本のメルトダウン」(480) 「再生可能エネルギーにまつわる6つの神話」◎『歴史認識問題 前中国大使・丹羽宇一郎氏に聞く』

  速報「日本のメルトダウン」(480)   &n …

no image
日本メルトダウン・カウントダウンへ(899)「消費増税再延期」「消費増税再延期」の最大の問題点は 『先きに延ばせば』状況は果たして良くなるのか、 この答えは誰もがわかるが『答えはノー』である。

 日本メルトダウン・カウントダウンへ(899) 「消費増税再延期」の最大の問題点 …

no image
「東京モーターショー2013」(11/23→12/1)が 開催,テーマは「世界にまだない未来を競え」③YAMAHA、ベンツ、三菱FUSO、BOSCH

   ★「東京モーターショー2013」(11/23&rarr …

no image
速報(108)①『放射線、内部被ばくの恐るべき脅威―児玉龍彦東大教授』『②細野豪志・原発事故担当相のステップ1が実現』

速報(108)『日本のメルトダウン』 ☆☆★★(必見の動画対決)①『放射線、内部 …

『リーダーシップの日本近現代史』(157)再録/『日本一『見事な引き際・伊庭貞剛の晩晴学②『「事業の進歩発達を最も害するものは、青年の過失ではなく、老人の跋扈である。老人は少壮者の邪魔をしないことが一番必要である」』

    2010/10/25 &nbsp …