前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

「 英タイムズ」『ジュルナル・ド・サン・ぺテルスブール』」など外国紙が報道した「日韓併合への道』の真実⑮「日本の朝鮮植民地支配のパーセプションギャップ」 「異民族理解の欠如について」

      2018/01/12

 

「 英タイムズ」「ニューヨーク・タイムズ」など外国紙が

報道した「日韓併合への道』の真実⑮

ロシア紙『ジュルナル・ド・サン・ぺテルスブール』

(1908(明治41)年4月26日(露暦1908年4月13日)

「日本の朝鮮植民地支配のパーセプションギャップ

(認識のずれ、思い違い)」

「異民族・異文化理解の欠如について」

この記事は「エコノミスト・フランセ紙」のフランス人記者・ピェール・ルロワニポーリューによる「日本の台湾、朝鮮。樺太などの植民地支配」について論じた記事の韓国併合についての部分である。韓国の植民地支配がなぜ失敗するか、この時点で鋭く予見している。今、グローバリズムの波で、海外進出する日本企業、日本人が多い中で、この失敗例から学ぶ点は多くある。異文化認識力の欠如は一層、重症化しており、日中韓の歴史外交ねじれが続いている

日韓衝突、日韓異文化コミュニケーションの失敗はなぜ起きたのかー100年前のずばりの指摘を、終戦70周年の現在、もう一度振り返る必要がある。

<日本の失敗と未熟>

  • 日本人は現地住民をいたわることが賢明なやり方だが、この点が不足しているようだ。
  • 韓国のインフラ整備を着実にやっているが、現地の人々は事あるごとに,日本人の横柄なやり方,昔から定着している風俗や習慣を破ってしまうその乱暴さに憤りを覚えている。
  • 日本人が十分説明もしないで唐突にそれを実施してしまうからだ。とりわけこの国に大きな動揺をもたらした措置の1つは,1894(明治27)年から95年にかけて日本が最初に占領したときの,髷(まげ)を切れという命令だった。
  • もう1つは未成年者の結婚の禁止。未成年者の結婚は半島であまりに多く見受けられ,人種を退廃させる原因となっていた。このような婚姻の廃止はまさに国のためになるものだが、現地の人々には理解されるはずもなく,この種の措置を受け入れさせるには,心遣いと説明と徐々に適用することが必要だったはずだ。だが,日本人はそれを顧慮しなかった。
  • 日本人は「事にあたっては力強く」という点では優れているが,「態度においては柔らかく」ということをあまりに知らない。
  • 日本人はすべての人が自分たちと同じような機敏さを持っているわけではないということをまず考えてみようとしない。日本人は他の民族を支配する技術においてはまだ駆出しであり,いかに彼らの知性が明敏であっても,1日でそれを覚えることはできない。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(記事抜粋)

植民開拓の問題は日本にとって死活問題だ。現在日本の人口は約5000万人にも達し,これがフランスの国土の4分の3にも満たない鏡土に分散している。

台湾はアルジェリアのような混合植民地となるかもしれない。朝鮮は,平方キロメートル当たり40人の住民がいると想定されるにもかかわらず,もっと広い場所を提供してくれる。

低温を好まない日本人にとって北部はかなり寒いが,南部と東部には利用できる土地がたくさんある。東京の政府の官僚の中には,朝鮮人を「吸収」するつもりでいることを,内輪で表明している人もいるようだが,政府は排除政策も辞さない構えだろう。この政策は,衝突なしには済まないだろう。

しかし,道徳的判断はともかく,この政策によって数百万の日本人に場所が与えられるものと見られる。

しかしながら,台湾と同じように朝鮮も全体としては開発と植民が半々の混合植民地でしかなく,またそうしかなり得ないだろう。それ故,日本人としては移民が定着するために必要な土地を確保しつつ,現地住民をいたわることが賢明なやり方だろう。

彼らには,この点が不足しているようだ。おそらく,これまで講じてきた措置の大半は,現地人の境遇によい結果をもたらしたことだろう。彼らはそれまで税収のわずか3分のl しか国庫に入らないほど野放図に浪費されてきた朝鮮半島の財政を立て直した。また,通貨の流通も改善された。

日本の保護領になるまでは半島の通貨のほとんどは質の悪いニッケルでできていた。彼らは町を清掃し清潔にし,しっかりした警察機構も整え全面的な安全の確保のために努力した。

にもかかわらず,現地の人々は事あるごとに,日本人の横柄なやり方,昔から定着している風俗や習慣を破ってしまうその乱暴さに憤りを覚えている。

彼らが発布する規定にしても,それ自体有益なものであっても,かなり悪く受け止められる。というのは,日本人が十分説明もしないで唐突にそれを実施してしまうからだ。実際には,その有益さが疑わしい規定もある。

とりわけ広範囲にわたって,この国に大きな動揺をもたらした措置が2つある。

その1つは,1894(明治27)年から95年にかけて日本が最初に占領したときの,髷(まげ)を切れという命令だった。朝鮮人は,結婚すると髪の一部を伸ばし,それを登頂で結ぶ習慣がある。全くどういうわけだか分からないが,日本人はこの習慣を忌み嫌ったのだ。

そもそも彼らは1868(明治元年)年の王政復古とそれに続く諸改革の時期に髪型を変えたわけだが,どうして朝鮮人が,皇帝自身が日本人の影響で常をやめることに同意しているというのに、その範に従おうとしないのか理解できなかった。

ロンドン・アンド・チャイナ.テレグラフ紙の通信員によると.総監の伊藤公爵自ら,朝鮮において髪型を変えずして本当の改革は成就できず,髪型の変更こそが新時代の象徴となると確信していたという。

これほどの大政治家がまさに取るに足らないとしか思えないことを重要視していたのには少し驚かされる。だが,この人物はほぼ50年前,彼がやっと成年に達したばかりころ,死刑になることも恐れず,友人の井上とともにヨーロッパに赴き,大改革を信奉する最初の人々の一人となったことを考えれば,彼が,朝鮮人のこの過剰な保守主義にいらだったのもよく分かる。

朝鮮人が不満を抱いたもう1つの措置は未成年者の結婚の禁止で,上記の措置よりはるかに異論のないものだった。未成年者の結婚は半島であまりに多く見受けられ,人種を退廃させる原因となっていた。

このような婚姻の廃止はまさに国のためになるものだが,現地の人々には理解されるはずもなく,この種の措置を受け入れさせるには,心遣いと説明と徐々に適用することが必要だったはずだ。だが,日本人はそれを顧慮しなかった。

彼らは「事にあたっては力強く」という点では優れているが,「態度においては柔らかく」ということをときとしてあまりに知らない。仕事をすばやく片づけ,自分の国で根本的な変革を急激に推し進めることに慣れている彼らは,他人も同じ歩調で歩いてくれることを望む。すべての人が自分たちと同じような機敏さを持っているわけではないということをまず考えてみようとしない。

個人と同じように民族もまた,生きる上で必要と判断するか,あるいは単に自国の栄光のために有益と判断すれば,率先して行ったり忍んだりすることはあっても,その逆に他人から強いられれば受けつけないということもたくさんあるのだ。

日本人は繊細な心を持ち,巧みな政治力があるから,植民地事業に何が必要かしだいに体得していけるだろう。彼らは他の民族を支配する技術においてはまだ駆出しであり,いかに彼らの知性が明敏であっても,1日でそれを覚えることはできない。

おそらく将来,彼らは移民のための重要なはけ口として朝鮮を整備し,そこで移民が米や綿花を豊富に栽培できるようにしつつ,征服者も被征服民も傷っけてしまうような鋭い抗争を起こさずに現地の人々と折り合うすべを身につけることだろう。

 - 現代史研究

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

『ある国際ビジネスマンのイスラエル旅行記①』★『35年ぶりに、懐かしのイスラエル第3の都市・ハイファを訪ねました。』★『エルサレムでは偶然、岩のドームの金色屋根に接近し、数名の自動小銃武装の警官からムスリム以外は接近禁止と言われた』

2018/02/24 『F国際ビジネスマンのワールド・カメラ・ ウオッチ(229 …

no image
<日本最強の外交官・金子堅太郎①>『ルーズベルト米大統領をいかに説得したかー驚異のディベート・テクニック①』

<日本最強の外交官・金子堅太郎①> ―「坂の上の雲の真実」ー 『ルーズベルト米大 …

「老いぼれ記者魂ー青山学院春木教授事件四十五年目の結末」(早瀬圭一、幻戯書房)ー「人生の哀歓が胸迫る事件記者の傑作ノンフィクション!』

  「老いぼれ記者魂: 青山学院春木教授事件四十五年目の結末」 (早瀬 …

◎「オンライン外交史・動画講座/日本・スリランカ友好の父」★『ジャヤワルデネ前スリランカ大統領ー感謝の記念碑は鎌倉大仏の境内にある(動画)』

    2014/11/30 &nbsp …

★『日本経済外交150年史で、最も独創的,戦闘的な国際経営者は一体誰でしょうか講座①(❓) <答え>『出光興産創業者・出光佐三(95歳)』ではないかと思う。そのインテリジェンス(叡智)、独創力、決断力、勝負力、国難逆転突破力で、「日本株式会社の父・渋沢栄一翁」は別格として、他には見当たらない』

  『戦略的経営者・出光佐三(95歳)の国難・長寿逆転突破力①     …

no image
日本リーダーパワー史(423)『日中韓150年対立史⑨「ニューヨーク・タイムズ」は中国が 侵略という「台湾出兵」をどう報道したか②

 日本リーダーパワー史(423)   ―『各国新聞からみた東 …

no image
『リーダーシップの日本世界近現代史』(300)★『明治トップリーダーのインテリジェンス』★『英仏独、ロシアのアジア侵略で「日中韓」は「風前の灯火」の危機に!』★『国家危機管理能力が「日本の興隆」と「中韓の亡国」を分けた②』

 2015/07/11終戦70年・日本敗戦史(107)記事再録 <歴史 …

no image
『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(75)』『音楽祭に「オザワ」の冠小澤征爾80歳への決意」『佐世保少女、暴走放置した父の世間体」 

     『F国際ビジネスマンのワールド …

no image
記事再録/知的巨人たちの百歳学(142)●長谷川如是閑(93歳)の悠々自適とはー「他からわずらわされない悠々自適の暮しが健康法」 ●「老人になって子供に帰ったのではなく、20歳前後から 同じ気持をもちつづけてきていて、それに帰っただけの話」

  2015/08/26/知的巨人たちの百歳学(114) 長谷川如是閑 …

no image
日本リーダーパワー史(870)―『トランプ大統領の暴露本ショックが世界中に広がっている』★『無知で乱暴で品性下劣なトランプ主演の支離滅裂なドタバタC級西部劇を毎日見せつけられて世界中の人々は怒り心頭である』

日本リーダーパワー史(870) トランプ大統領の暴露本ショックが世界中に広がって …