前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

湘南海山ぶらぶら日記ー「外国人観光客への鎌倉古寺一番おすすめは「妙法寺」ー京都の「苔寺」より上だよ」

   

 湘南海山ぶらぶら日記

「外国人観光客への鎌倉古寺の一番おすすめは「妙法寺」ー京都の「苔寺」より上だよ」

「苔美、わび、さびの神髄ー鎌倉時代の武士をみたいのなら妙法寺に往けー「夏草や兵どもが夢の跡」

 

妙法寺の境内に入ると、純白のもくれんが咲き、中央にある朱塗り仁王門の2体の金剛力士像が鎌倉武士の精神、烈パクの気魄を伝える。ちょうど早春(3/22)で、鮮やかな緑の新芽の苔がびっしり生えた苔の石段とシダが見事に調和してグリーン一色で美の極致である。鎌倉古寺の中では、ここが一番、コケの美がいつきても心に残る古刹である。

妙法寺(鎌倉市大町4-7-4)

  • 鎌倉駅東口より京浜急行バス、名越経由逗子駅行きまたは緑ヶ丘入口行き、「名越」停留所徒歩3分。  鎌倉駅より徒歩では20分
  • 妙法寺は佐竹山と向かい合う山下にある寺で、楞厳寺山蓮華院(りょうごんぎんれんげいん)という。建長五年(1253) 鎌倉入りをした日蓮は、松葉ガ谷に草庵を結んだ。日蓮の熱心な布教は念仏宗徒による小庵の襲撃事件を引き起こした。この『松葉ガ谷法難』の旧跡に、妙法寺は立てられたという。ほかの寺にも同様なものがあるが、日蓮ゆかりの寺である

延文二年(1357)、この寺を日叡か再興した。日叡は護良親王の遺児で幼名を楞厳丸(りょうごんまる)、のちに足利尊氏の叔父日静の弟子となり、妙法房と称した。山号、および寺名はこれに因む。

「新編相模国風土記稿」によると、山門のほかに四脚門、二王門、鐘楼があり、塔頭も五院を数えたというから、南北朝時代から室町時代にかけては名刹であった。しかし、江戸時代には荒廃し、破壊された本堂の修複もできなかったといわれる。寺伝によれば徳川家斉(11代将軍)も参詣し、御成の間が明治三十年頃まで残っていたという。本堂の脇間に安置されている極彩色の多宝塔は家斉寄進のもので、永代橋の供養のときに下賜され、以後、隅田川の川施餓鬼のときの本体となったと伝えられる。

現在の本堂は肥後細川家が江戸時代に造立したものである。総檜造りで、堂内の杉戸や欄間に極彩色金箔の絵が描かれている。本堂前の小堂は大覚堂である。

仁王門から釈迦堂址へいたる石段が「苔の石段」である。その右脇の石段をたどると釈迦堂跡で、宝形造の法華堂が建っている。この堂字は文化年間(1804-1818)に水戸徳川家が寄進したものである。中には彫刻に金箔をほどこした大厨子があり、厄除祖師像を安置している。開扉は八月二十七日、九月十二日の両日である。

日蓮は、松葉ガ谷法難の際に、「山王様のお使い」と思われる白猿の導きによってお猿畠(名越切通しの北方)に難を逃れたといわれる。この白猿は日蓮に山中の生姜(なましょうが)を捧げたといい、以来、妙法寺では、松葉ガ谷法難会(八月二十七日)と龍ノロ法難会(九月十二日、十三日 には生姜が供され、「厄除け生姜」として参詣者にも供養される。妙法寺三十二世の住持日応は、水戸領の久昌寺から移った僧なので、水戸家の支援を得て寺勢を拡げた。

境内の仁王門から法華堂へ上がっていくと、うっそうとした樹木の合間で空気はひんやりと、鳥がさえずり、森閑としており、石段は厚い苔におおわれ、地面は湿気を含んでシダ類が多数繁茂し、鎌倉の古寺でも一番、原始の森にたつ寺の雰囲気が癒しの最高のパワースポットになっている。「苔の寺」というよりも自然の森の寺である。石段の両側が白車シャガの花に

包まれる五月から夏にかけての、あざやかな緑は特に美しいが、年中おとずれてもそれぞれの趣がある。是非、一人で巡礼の旅として訪れたい古寺である。

鐘楼の脇から石段、そして山径をたどると、護良親王の蓋、開山日蓮、中興開山の日叡の墓があり、また、南の山鼻に、鷲宮がある。由井長者時忠の児(のちの良弁)をさらった鷲を、頼朝が祀ったとの言い伝えがある。

 - 健康長寿

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
世界/ 日本メルトダウン(917)『英国、EU離脱で国家解体へ…経済的利益なし、「偉大なる大英帝国」復活という妄想』●『トランプ氏、TPP離脱を主張 米製造業に致命的な打撃』●『世界の原子力発電能力が急拡大、設備老朽化など課題も=IEA』●『イチローの大記録を支えているのは「驚異のルーティン」』

    世界/ 日本メルトダウン(917)   英国、EU離脱で国家解 …

no image
『鎌倉釣りバカ人生30年/回想動画録』⑰★『コロナパニックなど吹き飛ばせ』★『10年前の鎌倉沖は豊饒の海だった』★『美しい鎌倉海』で海の恵みをいただいて「天然生活」ー釣った魚をおいしく食べる。

    2016/06/23 &nbsp …

『Z世代のための最強の日本リーダーシップ研究講座(48)』★『地球環境破壊(SDGs)の足尾鉱毒事件と戦った公害反対の先駆者・田中正造①』★『鉱毒で何の罪もない人が毒のために殺され、その救済を訴えると、凶徒という名で牢屋へほう込まれる。政府は人民に軍を起こせと言うのか。』

2021/08/16 世界が尊敬した日本人(54)記事再録 (古河市兵衛)こんな …

知的巨人たちの百歳学(107)ー『世界天才老人NO1・エジソン(84)<天才長寿脳>の作り方』ー発明発見・健康長寿・研究実験、仕事成功の11ヵ条」(上)『隠居は非健康的である。死ぬまで研究、100歳までは引退しない』

   再録 百歳学入門(93) 「世界天才老人NO …

『Z世代のための百歳女性学入門②」★『日本の女性百寿者(センテナリアン)リスト①』加藤シヅエ(104歳)、木村霊山尼(104歳)、嘉納愛子、蔦清小松朝じら

2011/06/26  百歳学入門(25)記事再録再編集 以下は201 …

『オンライン/渋沢栄一(91歳)の百歳生涯現役講座』★『50歳からの第2の人生へ出発』★『不断の活動が必要で、計画を立て60から90まで活動する』●『煩悶、苦悩すべて快活に愉快に、これが私の秘訣です。』★『90歳から屈身運動(スクワット)をはじめ、1日3時間以上読書を続けていた』

    2017/08/09 &nbsp …

『Z世代のための百歳学入門』★『「<世界一の伝説の長寿者は!?>スコッチの銘酒『オールド・パー』のレッテルに残されたトーマス・パー(152歳9ヵ月)」か?』

百歳学入門(66)   前坂 俊之(ジャーナリスト)   不 …

no image
『オンライン/新型コロナパンデミックの研究』-『2021年東京五輪は是が非でも開催、成功させて、日本のデジタル底力を発揮し世界の未来を明るくしよう』★『1964年東京オリンピックを成功させた田中角栄のリーダーシップと突破力』(7月1日)

1964年東京オリンピックと田中角栄    前坂 俊之(ジャーナリスト …

no image
百歳学入門(83)大宰相・吉田茂(89歳)の晩年悠々、政治健康法とは①<長寿の秘訣は人を食うこと>

 百歳学入門(83)   大宰相・吉田茂(89歳)の晩年悠々 …

no image
『鎌倉紅葉チャンネル』鎌倉大仏を見物に行くなら、すぐ先の800年 前の錦秋の「大仏切通」(古道)を 見に行こう(12/07)」

 『鎌倉通―鎌倉紅葉チャンネル』   ≪鎌倉大仏を見物に行く …