『釣れなくてよい日記②』―カヌーはミズスマシ、初夏の早朝ジョギングは最高じゃ、鎌倉沖プライベート・シーを楽しむ
『釣れなくてよい日記②』―カヌーはミズスマシ、初夏の早朝ジョギングは最高じゃ
『鎌倉沖プライベート・シー』を楽しむ
前坂俊之(カヌー釣りバカ30年)
前回から2週間、連夜の東京で飲み会、仕事、深夜帰りでつかれた、つかれた。鎌倉沖自然海中公園が恋しくてたまらん。ひとっこ一人いない海で、太陽が照りつける前に波とたわむれ、大海でカヌーのゆりかごにゆらりゆらり、魚と運動ごっこして魚と遊び、手で海水をすくっては顔を洗い、海水風呂に入ってリラックスすると、1週間のストレスなどあっという間に消えてなくなるよ。ほんと!やってみな。
周囲を海に囲まれた島国日本、世界でも稀なすばらしい海にめぐまれながら、海と遊んでいる人がこんなに少ない国もめづらしいよ。もったないよ。
何千万円も借金して、狭いマンションやマッチ箱のような家に住んで、街に出れば人人人に当たる。ストレスはたまる一方、貯金はたまらん。ちょっと海に出てみなさいよ。
早朝なら誰もいない海!、見渡す限り水平線まで全部自分のものじゃ。どこに行こうと、流されよと「プライベート・シー」じゃ。「全部わしの海じゃ、公海じゃ!!」と思い切り叫ぼうと、怒鳴ろうと隣からクレームはないしな。最高に気持ちいいよ。
日本の閉そく感をぶち破り、高齢者介護の問題、若者の引きこもり、元気のなさ、ストレス発散、自殺予防、高齢者の体力増進にわしの海、川でのカヌージョギング・ストレス発散・1石5長法を、菅民主党政権に提言したいよ。
こんなバカなことをあれこれ考えていてスタートが遅れてしまったのじゃ。
6月12日(土)朝6時。鎌倉材木座海岸から1人のりでスタート。最低気温17度、最高25度と初夏の陽気。
最初のポイントは逗子マリーナ沖の第2灯台沖。無風で、波静か。あちこちにナブラが立っている。それを追っかける。カヌーの下、海中1,2メートルにはイワシ、サバの大群が猛烈なスピード回遊していてな。
その躍動感は感動ものじゃ。
サビキ5本バリでコマセをまいても反応なし。何度やってもダメ、潮が流れていない。しょうがないな。ナブラの写真を撮るが遠すぎてうまく映らん。初夏の江の島、鎌倉の海から眺める新緑の風景をおさめる。
1時間経過したが、今日はだめじゃなーと思う。腕を鍛えるためにツーリングといくか。「釣れなければよし、ジョギング・体操・ストレス発散になるしな」とかかかんとか、
いろいろ考えていると、「ガッ、ガッ、ガッン』ときやがった。[なんじゃ]-サバやろうかと、しなるキス竿をまいてくると、大メバル(28センチ)じゃ。やはり、水温が低いのじゃな。
このあとは、魚・ナブラを追っかけて大運動会、腕が久しぶりなのでパンパンにいたくなったよ。魚はつれないもの、振り向いてもくれん、時々、15センチほどのサバっ子がつれる。計20匹ほど。本日はこれをキープ。から揚げにして、酢につけるととてもうまい。家族3人のおかずには十分だ。
今日は出がけに日焼け止めを顔、首に真っ白く塗って出た。初夏の日差しは強烈だ。朝7,8時にもなると照りつける太陽とキラキラ反射する波で、美顔がいっぺんにシミだらけの炭のようになる、日の出前4時半出船、せいぜい3時間が勝負の夏のつりじゃな。
最後につい先日読んだ「100歳まで生きる方法」〈ウオルター・ボルツ2世著・ビジネス社、1997年〉を紹介するよ。これまで読んだ100歳本では一番具体的で、哲学があり、何十か所も線を引きながら読んだのよ。
著者はこの本の結論として、
①最後の終のすみかは海岸で暮らすこと、そして海岸の清掃人になることとしているのじゃな。
②人間最後は運動障害、失禁、認知症の3つになる確率が高いが、海岸で暮らしていると、運動でもし転んでも砂浜ではけがすることも少ない、海で運動していると運動障害になることも減らすことができる、
③たとえ、失禁しても波が流してくれるじゃないか、認知症で変な行動をしても、老人ホームや街中よりも海岸なら問題はないのではーというのじゃな。
「最後に恍惚が来たときは、波が押し流して、生命のはじまった所へ帰るのです」
とは「海で死ぬのが本望のわし」にとっては何とも感動的な結論、すばらしい消え方じゃね。合掌。
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