前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

世界リーダーパワー史(934)ー『迷走中のトランプ大統領のエアフォースワンはついに墜落寸前か!』★『政府高官たちは大統領失格のトランプ氏に対して憲法修正25条の適用を水面下で検討したものの、同条の適用は史上初となるため「憲法上の危機」を招くため、同氏の退任まで政権を正しい方向に導くことで一致した』

      2018/09/09

世界リーダーパワー史(934)

『迷走中のトランプ大統領のエアフォースワンはついに墜落寸前か!

11月6日の中間選挙で判明する

 

『暗愚の帝王』トランプ大統領への批判が中間選挙を前に噴出している。

『ワシントン・ポスト』(9月4日付)の報道によると、かつて同紙の記者でウォーターゲート事件をすっぱ抜いてニクソン大統領を辞任に追い込んだ米国の著名なジャーナリストのボブ・ウッドワード氏が 今月11日に発売する新著「Fear;Trump in the White House」(恐怖─ホワイトハウスの中のトランプ)」の中で、「トランプ大統領の無知な暴君、裸の王様ぶりを完膚なきまでに克明に完全匿名を条件にした消息筋からの取材で明らかにした。

これに続くかのように『ニューヨーク・タイムズ』が5日付で匿名の書き手によるトランプ大統領を告発する論説記事を掲載し、『トランプ氏の資質を疑問視する閣僚らが、職務遂行能力を欠いた大統領を退任させられると規定した合衆国憲法修正25条の適用を一時検討していたこと』などを明かした。政権内部からの組織的な抵抗があること、2つの考え方の対立、暗闘があることを暴露している。NYTの論説掲載の趣旨は「われわれの読者に重要な視点を提供する唯一の方法は匿名で掲載することだった」として、本人はキャリア官僚ではなく政治任用官だと断っている。

ブルームバーグによると、論説の匿名の著者は、「われわれの組織はよく知られる左翼の『レジスタンス』ではない」とし、規制緩和や税制改革、国防費増額といったトランプ政権の功績は衝動的かつ敵対的で狭量な上に効果のない大統領のリーダーシップの故に成し遂げられたわけではない」と論じた。

ロイターによると「NYTが掲載した匿名の寄稿文は、トランプ大統領の統率力を「衝動的かつ敵対的、狭量で効果がない」と批判。政権内にいる多数の高官がトランプ大統領の言動の危うさを認識し、大統領が掲げる一部の政策について実現を阻止しようと政権内で画策してきたとしている。

『ニューヨーク・タイムズ』(9月5日付)の匿名の論説記事の概要。

「トランプ大統領は近代の他のどの大統領たちとも異なる問題に直面している。最大のジレンマは、トランプ政権内の高官たちの多く人々が、大統領が行おうとしているアジェンダや最悪な意向の一部を懸命に止めようとしていることだだ。

私はその高官の一人だ。これは左派の「大衆的なレジスタンス」ではない。われわれは政権に成功してもらいたいと思っており、その多くの政策はすでにアメリカを安全にし、繁栄に導いたと考えている。

トランプ政権で任命された高官たちの多くは、民主制度を守りつつ、政権終了時まで、トランプ氏が思いつきで間違った政策を行おうとするのを阻止しようと誓った。

➀最大の問題は、大統領の「道徳観念の欠如」にある。

③大統領は保守派たちによって長年にわたって支持されてきた理念などにはほとんど親近感を見せていない。

④彼は報道陣のことを「国民の敵」であると考え「自由貿易」や「民主制度」に敵対的な考えを直感的に持っている。

➄たった一週間前に決断した大きな政策の決定を覆すような大統領府での会合に激怒したある高級幹部は「大統領の毎分ごとに決断を変えるやり方にはあきれてものも言えないよ」と語った。

ただし、ホワイトハウスの部屋には「大人たち」がいるという事実だ。われわれは何が起こっているのかをしっかりと把握しているし、ドナルド・トランプが正しくない時でも正しいことをしようと努力している。

その結果が、大統領の権力が二つの路線にわかれている。

トランプ大統領はロシアのプーチン大統領や北朝鮮の金正恩委員長のような「独裁者好き」で、その逆に同盟国や同じ価値観を持つ国々をほとどんと評価をしていない。

しかし、その反対に政権内のその他の人々は「別路線」で動いており、世界中の同盟国とは、友人として手を取り合うべきだという意見も存在している。

閣内には大統領の弾劾に関する複雑な手順を開始する「米国憲法25条」を発動せよという声が早くからあがっていた。ところが憲法に関わる危機を起こそうという人間は誰もいなかった。われわれはできる範囲で政権を、それが終わるまで、正しい方向に修正することにかけたのだ。トランプ政権内には、国家を優先することを選んだ人々による「静かな抵抗」が存在している。」

つまり、この論説のポイントは高官たちは大統領失格のトランプ氏に対して憲法修正25条の適用を水面下で検討したものの、同条の適用は史上初となるため「憲法上の危機」を招くのは必至として、同氏の退任まで政権を正しい方向に導く形で支えることで一致した、点にある。(産経9月6日付)

———————-家族も

以上のニュースは「なにをいまさら言っているのか、遅きに失した内部告発」と思う。、「ニューズウイーク日本版」でトランプで検索して時系列にたどれば、この手のトランプの『認知症的」「異常な言動」「お前はクビだの連発による、部下の首切り」はうんざりするほど出てくる。トランプの日常茶飯事の病的な言動であり、大統領予備選からメディアでさんざん指摘されていた。それがトランプがロシアゲート事件でロシアからのバックアップもあり、選挙で間違って大統領にえらばれた世界的なハプニング、歴史の悲劇である。大統領になって、「世界を支配するトランプキング」と慢心しいよいよ病膏肓(こうもう)、重症認知症を発したのである。

ヒトラーがドイツの民主主義的な選挙システムの中で、投票によって選ばれたように、トランプもロシアゲート事件の影響があっても、白人票の人気、共和党支持者によって選挙によって選ばれたのであって、独裁的大統領の無法と暴走をチェックする国会、司法、それ以外の新たにそのほかの方法を検討する必要があるだろう。

「トランプは正気じゃない」──また浮上した「心の健康不安」説
Trump ‘Is Mentally Ill,’ Former Vermont Governor
www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/09/post-10895.php

 

トランプ大統領に70人以上の専門家が「認知症」を指摘…その凄い内容
https://www.dailyshincho.jp/article/2018/01260610/

 - 人物研究, 戦争報道, 現代史研究

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
『リーダーシップの日本近現代史』(62)記事再録/『金正男暗殺事件にみる北朝鮮暗殺/粛清史のルーツ』福沢諭吉の『朝鮮独立党の処刑』(『時事新報』明治18年2月23/26日掲載)を読む➀『婦人女子、老翁、老婆、分別もない小児の首に、縄を掛けてこれを絞め殺すとは果していかなる国か。』『この社説が『脱亜論」のきっかけになり、日清戦争の原因ともなった

    2017/02/20 &nbsp …

no image
★「ストップ・ザ温暖化で地球を救え、人類を救え!」ー国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPPC)は「温室効果ガス増加による人類の未来は今後数年の対応によって決まる」と声明』★『海が想定の1.6倍も熱を吸収していたことが判明、地球温暖化への取り組みの見直し』

  国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPPC)は「温室効果ガスの …

no image
日本メルトダウン( 972)『トランプ大統領ショックの行方!?』―『安倍首相とトランプ氏、17日初会談=日米関係強化で一致』●『米、TPP承認見送りへ「年内審議ない」』●『トランプ氏勝利で日本の通商戦略は崖っぷち TPP漂流視野 (1/2)』●『トランプ氏勝利 日本政府「誰がキーマン?」 パイプ細く関係構築急ぐ』●『  トランプ経済は、実は「大化け」の可能性を秘めている!』●『【トランプ勝利の7つの波紋】』

     日本メルトダウン( 972) トランプ大統領ショックの行方! …

『Z世代のための日韓国交正常化60年(2025)前史の研究講座③」★『井上角五郎は苦心惨憺、10ゕ月後に朝鮮で最初の新聞「漢城旬報」を発行』★『清国から西洋思想、日本の宣伝機関である、「井上角五郎を誅戮せよ」と非難、攻撃された』

苦心惨憺、10ゕ月後に朝鮮で最初の新聞「漢城旬報」を発行 http://ja.w

世界を変えた大谷翔平「三刀流(投打走)物語➄」★『米誌タイムの「世界で最も影響力のある100人」に大谷選手が選ばれた』★『「大谷がヤンキースに入団すればビートルズがニューヨークに来るようなものだ。スターはブロードウェイで最も輝く。才能にあふれ、ルックスがよく、カリスマ性のある大谷はニューヨークにふさわしい」(ニューズウイーク)』

世界を変えた大谷翔平「三刀流」 前坂 俊之(ジャーナリスト) 2021年は世界も …

no image
世界の最先端テクノロジー・一覧②『ジェフ・ベゾスが世界4位の富豪に、アマゾン株が最高値を更新』●『超音速列車「 ハイパーループ」欧州でも始動』●『9次元の世界へようこそ、「超弦理論」が映像に』●『TRONの坂村氏が主導するIoTの新たなプロジェクトが始動』●『米国防総省、グーグルで活躍した大物研究者が今度はフェイスブックへ電撃移籍』

 世界の最先端テクノロジー・一覧② ジェフ・ベゾスが世界4位の富豪に、アマゾン株 …

no image
『オンライン講座/野口恒の先駆的なインターネット江戸学講義⑰』★ 』江戸は意外に「実力主義」の競争社会―実力主義の戦国時代から世襲制の江戸時代へ(上)

野口恒のインターネット江戸学(17)江戸は意外に「実力主義」の競争社会―実力主義 …

no image
速報(88)『日本のメルトダウン』☆『動画座談会『原発体制の臨界』①-被災地の今(7月2日)』『福一事故の原因と現状、放射能』

速報(88)『日本のメルトダウン』   ☆『動画座談会『原発体制の臨界 …

no image
『ガラパゴス国家・日本敗戦史』⑱日本帝国最後の日(1945年8月15日)をめぐる攻防―終戦和平か、徹底抗戦か➂』

 『ガラパゴス国家・日本敗戦史』⑱     『日本の最も長い日―日本帝国最後の日 …

オンライン講座・明治大正時代の政界黒幕・秋山定輔の国難突破力』★『秋山は日露戦争の勝因はロスチャイルド家のおかげだとして政敵の山県有朋・桂太郎首相を説得したインテリジェンスはスゴイよ』

2011年日本リーダーパワー史(121)日露戦争勝利はロスチャイルドの外債(戦費 …