前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

百歳学入門(28)『女性センテナリアンからの百歳名言③』飯田深雪、片岡球子、長岡輝子ら

      2015/01/02

百歳学入門(28)
 
『女性センテナリアンからの百歳名言③
 
前坂 俊之(ジャーナリスト)
 
 
103歳 

飯田深雪 103歳(1903年10月9日~2007年7月4日)
 料理研究家・アートフラワー創始者。終戦後間もなく自宅で知人の子女等を対象に料理の講習を開始。同時に造花の講習も始め、自らの造花をアートフラワーと命名する。勲五等宝冠章受章。シラク・パリ市長から「パリ栄誉章」を贈られる。著書として129冊、随筆として6冊を著す。
 
百歳名言①「毎日を創造する気持ちで過ごす生活に飽きはこない」
百歳名言②「すべては祈りによって与えられた大きな恵みです」
百歳名言③「聖書との出会いが生きる希望と勇気をもたらした。祈りなくして
は一日もなり行きません」。

百歳名言④「どうすれば自分豊の心の満足が得られるのかと検討したりするの
はなく、自分は今、何を果たすべきかを第一に考え実行するとき、
不思議に心に充実感と幸福がみなぎります。
 
百歳名言⑤「最高のマナーはまわりの人たちへのあたたかい心づかいです」
百歳名言⑥「健康的な食生活とは自分のくらす土地で育った季節の野菜や果物
を食べること」
百歳名言⑧『生涯勉強、勉強くらい人生を明るくし、人間らしい充実感で充た
してくれるものはない」
百歳名言⑨「マナー上手は人生上手となる。マナーとは本来、その場の大勢に合わせることなのです」
百歳名言⑩「生前の口ぐせは「天国は素晴らしいところ。死ぬことに何の不安
もありません」。
 
―――――――――――――――――――――――
 片岡球子(日本画家)1905年1月5日~2008年1月16日) 103歳
 日本画家。現女子美術大学日本画科卒。当初より型破りな構成と大胆な色使いに評価は二分したが、従来の日本画風に拘泥されない独自の表現を貫き高い評価を得る。日本芸術院会員。女子美術大学教授などを歴任。代表作に「面構え」「富士山」など。勲三等瑞宝章、文化勲章を受章。文化功労者に選出される
 
百歳名言①勉強はちょっとやそっとじゃできない。死ぬまで努力です』

「落選の神様」と呼ばれた。大胆な構図と色使いの球子の作品は「ゲテモノ」呼ばわりされ、不遇をかこった。作品が認められ、オ能が開花したのは五十歳を超えてから。それまで壮絶ともいえる修業に明け暮れた。一心不乱に絵に向かい、疲れるとそのまま横になって寝る。布団を敷く時間も惜しんだ。歯が悪くなり、総入れ歯にしてしまった。

百歳名言②「基礎が大事。基礎が面白いのよ。だから我慢して勉強すること」

百歳名言③「「最初は下手でも結構。でも絶対に止めないで続けること。やれば
必ず芽が出ます」
 
絵がうまく描けないと、泣きわめいた。まさに勉強一途、意地となって独自の画境を切り開いた。文化勲章を八十四歳で受章。
「基礎が大事。基礎が面白いのよ。だから我慢して勉強することし
「最初は下手でも結構。そのままでいい。でも絶対に止めないで続けること。やれば必ず芽が出ます」

 
―――――――――――――――――――――――――――
 
●吉行あぐり(吉行淳之介の母)1907710日~)103 
 
美容師。作家の吉行エイスケと結婚。日本の美容師の草分け山野千枝子のもとで2年間修行、独立して山の手美容院を開店。戦後は吉行あぐり美容室を開店。90歳を過ぎても馴染みの客に限定して美容師として仕事を続けていたが2005年に閉店。長男・吉行淳之介は小説家。長女・吉行和子は女優。
 
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――
 
 
102歳 
 
 
宮操子(現代舞踊家)1902年―2004年 102歳
舞踊家の宮操子(本名ミサオ)、肺炎のため東京都目黒区の病院で7死去、102歳。

1902年岩手県盛岡市生まれ。高田雅夫に師事。31年夫の江口隆哉とともにドイツ留学し、ウィグマン舞踏学校でモダンダンスを学ぶ。
帰国後、江口・宮舞踊研究所を設立し、洋舞界に新風をもたらす。50年芸術祭に参加し、作品「プロメテの火」が文部大臣賞受賞。翌年舞踊理論について文部大臣賞を受賞。学校教育に創作舞踊を導入し貢献する。日大芸術科講師を経て現在に至る。

 

 
 
文学座を退団し座友。その後は、同郷の宮沢賢治の作品の盛岡弁による朗読や、聖書の朗読などに新たに取り組んだ。
晩年は高齢となったこともあり、活動の主体を演劇から朗読に移していた。宮沢賢治の童話と詩を岩手の方言で読む朗読会を続け、平成15年に菊池寛賞。死去直前の時点で存命している日本の全芸能人中、最高齢であった。
 
 天真爛漫、気さくな語り口がさわやかだ。フランスのモダンな芝居の翻訳者、演出家としても長いキャリアをもつ。最近ではNHKの「おしん」。幼いおしんが奉公する加賀屋の大奥様がはまり役で広い 自然に与えられた仕事をやってきただけで、自ら「主役に」とか、「目立つ役でないとイヤ」とか、わめき立てて役柄を得た覚えはない。
「大の運動音痴」だったが
 
(健康名言)、健康のためにヨガを始めた。
 
ひとつだけ気掛かりなのは白内障で、最近、頭の中がぼわっとしている感じがする。好きな読書もままならない。周囲から「思い切って手術したら、人生観が変わるよ」とも言われたけれど、いまだに決心がつかないでいる。
―――――――――――――――――――――――――

 - 健康長寿 , , , , , , , , , ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
『 オンライン動画<2012年5月7日・連休!鎌倉カヤック・ハッピー日記>『沈黙の鎌倉海で―「釣れなければよし、生物を殺生するなよ、地球環境破壊の外道たちの未来を考える』★『2021年連休、地球温暖化で鎌倉海の生物は絶滅中だよ,ホントの動画❣・・・』

    2012/05/07  <鎌倉カ …

no image
「秋の紅葉の鎌倉めぐりのおすすめは!・・苔寺/妙法寺』★『鎌倉通―梅雨で美しい<奇跡の苔石>800年前の鎌倉時代の雰囲気をとどめる唯一の古寺』

    2014/06/23 『鎌倉古寺ぶらぶら動 …

no image
日本史の復習問題/『明治維新最大の改革・廃藩置県を一言で了承、断固 実行した 西郷隆盛の超リーダーシップ③』『 西郷の大決心を以て事に当たったからこそ、廃藩置県の一大事を断固として乗り切ることができた。西郷こそは民主主義者である』(福沢諭吉)

2016年11月3日 /日本リーダーパワー史(249)   山口藩知事 …

no image
『世界の新型コロナワクチン接種競争勃発』ー「日本が新型コロナからの日常生活が戻るのは22年4月で先進国では一番最後となる」(英医療調査会社予測)

  「日本が新型コロナから日常生活が戻るのは22年4月で先進国では一番 …

no image
『百歳学入門(231)-『60,70歳から先人に学ぶ百歳実践学入門』ー『平櫛田中の一喝!「六十、七十 はなたれ小僧、男盛り、女ざかりは百から、百から。いまやらねばいつできる、わしがやらねば、だれがやる。』

日本ジャーナリスト懇話会112号(2018年6月15日号) 『60,70歳から先 …

no image
日本メルトダウン脱出法(831)「崖っぷちの東芝、目前に迫る「債務超過転落」-NAND価格に不安、銀行頼みで綱渡り」●「既得権者優遇で日本は世界の“産業革命”から取り残される」●「「LINE LIVE」はテレビと異なるスマホエコシステム–過去のメディアのメソッドは通用しない」●「アマゾン、書籍販売事業を強化か–電子書籍端末のソフトを改良、実店舗展開拡大も」

   日本メルトダウン脱出法(831)   崖っぷちの東芝、目前に迫る「債務超過 …

★5『東京・目黒区ぶらり散歩』-『瀧泉寺(通称・目黒不動尊)は歴史景観と緑がいっぱいで中々良かったですよ。

目黒の瀧泉寺(通称・目黒不動尊)を散歩した。緑がいっぱいで中々良かったですよ。 …

no image
終戦70年・日本敗戦史(112) 戦後70年を考えるー文明の衝突としての大東亜戦争―玉砕、餓死、自決、捕虜殺害の「人権思想」の対立②

                                     終戦7 …

no image
★10・世界一人気の世界文化遺産『マチュピチュ』旅行記(2015 /10/10-18>「インカ帝国神秘の魔宮『マチュピチュ』の全記録、一挙公開!」水野国男(カメラマン)⑤

    2015/11/02 &nbsp …

no image
★(まとめ記事再録)『現代史の復習問題』★『ガラパゴス国家・日本敗戦史④』150回連載の41回~51回まで』●『『太平洋戦争の引き金を引いた山本五十六のインテリジェンス』★『東條英機自身も仰天した組閣の大命降下ー東條首相誕生の裏側』★『<軍人たちは『戦争責任』『敗戦責任』をどうとったのか、敗戦で自決した軍人は一体何人いたのか』★『無謀な大東亜戦争での日本兵残酷物語の「内務班」<兵士たちは召集令状「赤紙」1枚(1銭5厘の命―現在の値段で約100円)とただ同然で招集』

★(まとめ記事再録)『現代史の復習問題』 ★『ガラパゴス国家・日本敗戦史④』 & …