『 地球の未来/2018年、世界の明日はどうなる』ー「2018年はAIが最重要になる」(MITメディアラボの伊藤穣所長)★『人工知能やロボットには奪われない「8つの職業」』★『AIが人類を超える意味—カーツワイルの予言』★『 レイ・カーツワイル 「加速するテクノロジーの力」(動画)』★『 レイ・カーツワイル:今後現れるシンギュラリティ(動画)』
2018/01/12
『 地球の未来/世界の明日はどうなる』
2018年の世界経済、社会はどうなるか。
AI(人工知能)、IoT(すべてのモノがインターネットとつながる)、ロボット、EV(電気自動車)、ビットコイン(仮想通貨)など第4次産業革命の幕開けという。MITメディアラボの伊藤穣所長は「2016年はAIが単なるコンピューターサイエンス上の問題を超えた。どうすれば社会的価値をAIに実装できるのか、2018年はAIが最重要になる」という
トランプ大統領誕生直前、バラク・オバマが
ホワイトハウスから問いかける最後のメッセージ。
https://wired.jp/special/2016/barack-obama/
ところが、世界ではAI、ロボットなどが人間の労働、仕事を奪い大量失業者をもたらすと不安視されている。
2016年1月開催の「世界経済フォーラム」(ダボス会議)の『仕事の未来』部会では「AI、ロボット技術、バイオテクノロジーの発展で5年以内に約500万人の雇用が失われる」との報告があった。米政府報告書でも「仕事の47%はAIに奪われ、格差は拡大する。時給が20ドル以下の仕事の83%ではAIが優勢になるが、時給40ドル以上の仕事ではその割合は4%」という。
機械・人工知能・AIが奪う、なくなる職業・仕事のランキング
https://ideasity.biz/jobs-replaced-by-machie-ranking
「ICT(インフォメーション ・コミュニケーション ・テクノロジー)の発達は、きわめて高いスキルをもつトップ1%のスーパースターと資本家に大きな利益を与える一方で、中間層の人々から仕事を奪い、失業を増加させ、収入を減らしている」(ダボス会議)とも報告された。
ではその奪われる職業ランキング(米国)とは➀小売店員②会計士③事務員④セールスマン⑤一般秘書⑥飲食店員⑦商店レジ打ち係員⑧単純作業員、以下は大型トラックなどの運転手、コールセンター案内係、乗用車・タクシー運転手、中央官庁職員など上級公務員、調理人などとなっている。
人工知能やロボットには奪われない「8つの職業」
https://wired.jp/2015/03/25/2030-works/
その逆にAI時代に生まれる新しい職業とスキルとは➀記憶の演出家②コミュニティ・オプティマイザー(最適家)③ロボット・アドヴァイザー④企業文化のエキスパート(⑤単純化の専門家⑥輸送アナリスト⑦健康ガイド⑧3Dプリントの構造設計者などという。
20世紀の先進国は大量生産、大量消費の資本主義工業社会から、情報化社会へ、発展し、21世紀にはインターネット情報社会に突入、いまやAI,ロボット・スマホ・グーグル超速情報社会で「ヒト、モノ、カネ」が超高速でつながるネットワーク時代へパラダイムシフト中なのである。
第4次産業革命 -日本がリードする戦略-
http://www.meti.go.jp/main/60sec/2016/20160729001.html
IoT×AIで加速する「第四次産業革命」の構造的な影響力とは?
https://innovation.mufg.jp/detail/id=156
AIが人類を超える意味——カーツワイルの予言
https://news.yahoo.co.jp/feature/571
AIの世界的な権威のレイ・カーツワイル(グーグルのAI責任者)は高度な知能をもつ機械(AI,コンピュータ)が、将来のある時点で人類に変革をもたらすときが来ることを意味する「シンギュラリティ」という概念を打ち出した。彼によるAI,コンピュータが爆発的にブレイクスルーする未来予測カレンダーは以下のようになっている。
Ray Kurzweil: レイ・カーツワイル:今後現れるシンギュラリティ(動画あり)
2010年代には遺伝学、バイオテクノロジーの革命で遺伝子操作が可能になり『デザイナーベイビー」が誕生する。半導体、ICチップ、センサーの極ナノ化、高容量化の進展、VRアシスタントメガネ、ウエラブルコンピューティングの多機能化が実現する。
2015年―家庭用ロボットが家を掃除する。ルンバその他はすでに実現した。2018年―10TB(テラバイト)のメモリ(人間の脳のメモリ容量に相当)が千ドルで購入できる。AIスピーカー、自動多言語翻訳機誕生。
100ナノメートル(一万分の一ミリ)の極小コンピュータ(ナノマシーン)で血液中に入るナノロボットは2020年までに完成する。2020年までには、仮想現実(バーチャルリアリティ)は、本当の現実と区別がつかないほど高品質になる。5G(第5世代移動通信システム)の完成。
Ray Kurzweil: レイ・カーツワイル 「加速するテクノロジーの力」(動画)
2025年には一部の軍事ロボット、無人偵察機、ロボット兵器が100%コンピュータ制御される。2030年代は精神転送(人間の心をコンピュータのような人工物に転送すること)でナノマシンは、脳内に直接挿入することができ、脳細胞と相互作用が可能になる。記憶用脳ナノボットや情報脳伝送を使用し他人の感覚を「リモート体験」できる。
2045年には人々は仮想現実で時間の大半を過ごす。1000ドルのコンピュータは全ての人間を合わせたよりも知的となり、超人間ロボットが出来る。つまり、レベルの低いロボットでも人間よりはるかに賢くなるということだ。
レイ・カーツワイル: ハイブリッド思考の世界が来る | TED Talk (動画)
以上のような来るべき「未来社会」で、日本のAI・スマホは米国、中国と比べても1周もおくれである。
かって日本経済をけん引したソニー、東芝、シャープをはじめデジタル家電メーカーは次々に崩壊し、モノづくり大国は時代の変化に取り残された。
世界競争力ランキングでは第9位に低迷(2017年)、労働生産性の国際比較ではOECD35カ国中で20位(2016年)、日本のベンチャー率は先進国では最低、スマホの国別普及率でもサウジアラビア96%、マレーシア88%、中国83、米国78、日本64といずれも低水準。日本は土壇場を迎えている。
Ray Kurzweil: レイ・カーツワイル:今後現れるシンギュラリティ(
「窮すれば通ずる」「ピンチはチャンスなり」―安倍政権は「超スマート社会」「Society5.・0」をビッグデータ・AI・サイバー空間(仮想空間)を活用してビジネス、農業、医療、介護、暮らし、交通輸送を一挙にスマート化する起死回生策のビジョンを打ち出した。
この結果、長年の懸案だった「生産性革命」と「人づくり革命」「働き方改革」、「百歳長寿健康社会」を一挙に進める方針だ。2018年こそこのスタートダッシュにしたいものだ。
関連記事
-
-
『日本戦争外交史の研究』/『世界史の中の日露戦争』㉘『開戦1ゕ月前の「独フランクフルター・ツワイトゥング」の報道』ー「ドイツの日露戦争の見方』●『露日間の朝鮮をめぐる争いがさらに大きな火をおこしてはいけない』●『ヨーロッパ列強のダブルスタンダードー自国のアジアでの利権(植民地の権益)に関係なければ、他国の戦争には関与せず』★『フランスは80年代の中東に,中国に対する軍事行動を公式の宣戦布告なしで行ったし,ヨーロッパのすべての列強は,3年前,中国の首都北京を占領したとき(北支事変)に,一緒に同じことをしてきた』
『日本戦争外交史の研究』/『世界史の中の日露戦争』㉘『開戦1ゕ月前の …
-
-
「Z世代のための台湾有事の歴史研究」②★『2023年台湾有事はあるのか、台湾海峡をめぐる中国対米日台の緊張関係はエスカレートしている』★『1894年(明治27)の日清戦争前夜の雰囲気に似てきた歴史の復習問題
前坂俊之(ジャーナリスト) 、徳川時代の鎖国政策で、小さな木造船さえ持つことを自 …
-
-
『歴史の復習問題・オンラインZ世代のための日本戦争史講座①』★『日本興亡史3回目の転換点・戦後の安保体制を見直し自立防衛政策(GDP2%)を構築へ』★『明治・大正の軍国主義(強兵富国)から『昭和の平和ボケ経済GDP主義』へ『令和の平和国際経済(GHP)安保主義へ大転換へ』
2015/07/20 終戦70年・日本敗戦史(114) <世田谷市民 …
-
-
速報(143)<低線量被ばくまとめ>『低線量被ばくの人体影響:近藤誠・慶応大』『論文解題:調麻佐志・東工大准教授』ほか
速報(143)『日本のメルトダウン』 ★<低線量被ば …
-
-
日本リーダーパワー史(580)『スーパーマン・『イチロー(42)』の去就に注目ー『打ってほめられるよりも、打てなくて騒がれるようになれ』●「「小さいことを重ねることが、とんでもないところに行くただひとつの道」(イチロー名言)
  …
-
-
★『「日本の死を避ける道はー日本興亡150年史』③『2050年の世界」で日本は衰退国ワーストワンになるのか!
★『2018年「日本の死」を避ける道はあるのか ー―日本興亡150年史』③― < …
-
-
3・11東北関東大震災・福島原発事故ー『日本のメルトダウン』ーを食い止められるか①
『日本のメルトダウン』ーを食い止められるか① …
-
-
<クイズ>-世界で最ももてたイケメンの日本人はだれでしょうか③トミーの愛称の立石斧次郎
<クイズ>-世界で最ももてたイケメンの日本人はだれでしょうか③ 活 …
-
-
日本リーダーパワー史(587)「 中国の沙漠をよみがえらせた奇跡の男・遠山正瑛」不毛の砂漠は約300万本のポプラの植栽並木と緑の農地によみがえった。
日本リーダーパワー史(587) 世界が尊敬した日本人(51) 中国の沙漠をよ …
-
-
<IT 革命で社会の仕組みはどう変わるか>
1 =日大広報部発行『桜門春秋』2000年夏季号NO84号に掲載= <IT 革 …
