池田龍夫のマスコミ時評(75)『原発13基に、電源盤ショートの危険(1・9)』『シロタ・ゴードン女史の死に思う―平和憲法の意義(1・7)』
2015/01/01
第二次世界大戦後、GHQ(連合国軍総司令部)民政局員として日本国憲法の男女平等などの条項を起草した米国人女性、ベアテ・シロタ・ゴードンさん(89歳)が昨年12月30日、ニューヨーク市内の自宅で死去。生前、「日本の憲法は米国の憲法より素晴らしい。決して『押しつけ』ではない」と主張し、9条(戦争放棄)を含む改憲に反対していた。
敗戦から約半年の1946年(昭和26年)2月1日、松本蒸治国務相らが密かに進めてきた「憲法改正草案」を毎日新聞がスクープ。
GHQのマッカーサー元帥、幣原喜重郎内閣が大騒ぎとなった。松本案が天皇条項など明治憲法を多少修正した内容だったことにGHQ側は驚愕し、独自の委員会を設けて新憲法案の策定作業を急いだ。日米両国が競い合うようように、昼夜兼行で作業を進めた。その間、日米間の話し合いも頻繁に行なって、壮絶な応酬が展開された。
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